買い置きしている食料品。常に回転しているものもあれば、使うつもりで買ったのにけっこうな量が残り、長年そのままになっているものもあります。
そして、そんな残り物は、つい知らんぷりされてしまうことも多い。
今回、そんな「食品庫の肥やし」の1つに手を付けました。
古いだし昆布、どうする?
だし昆布です。はるか昔、妻が使うつもりで買ったもの。
でもそのままずっと、棚の肥やしになってたんですよね…。表示されている賞味期限なんかはるか昔に過ぎています。
でももったいないし、食べられないことはないでしょうから、だし昆布の再利用法として一般的なつくだ煮にすることにしました。
硬い昆布を軟らかくするための、「高野豆腐作戦」。
以前も、だし昆布からつくだ煮を作ったことがあります。
でも、どうも硬かったんですよね。肉厚のだし昆布ですから当然かもしれません。
そこで今回は、どうやったら軟らかくなるか考えました。
思いついたのが、名付けて「高野豆腐作戦」。
高野豆腐の製造工程のように凍結と解凍を繰り返せば、硬い昆布の組織が壊れて軟らかくなるんじゃないか? というわけです。
普通にだしを取った昆布の残りでつくだ煮を作る場合、1回で出るだし昆布はちょっとしかありませんから、それを冷凍して溜めておき、量がまとまってからつくだ煮を作ることになります。ですから、意図せず「高野豆腐作戦」と同じようなことをやっているのかもしれません。
今回のだし昆布はとにかく古いので、だしを取るつもりはありませんでした。なので、だしを取るときとは違い、全体を水洗いして茹でてしまいました。本来はこんぶだしになるはずのゆで汁も、今回は廃棄。だって古いんだもん。
そうやってゆでた昆布をジッパー付きの袋に入れて、冷凍しました。
凍結したら、外に出して解凍。溶けたらまた冷凍。
そんなことを3回ぐらい繰り返しました。
半解凍状態で刻む。
その後、半解凍状態で、包丁で刻みました。
考えてみると、生の昆布でやっていたら、ぬるぬるすべって刻みにくかったでしょう。半解凍ならすべらずにざくざくと簡単に刻めます。
こんな量になりました。白く見えるのは氷です。
まずは砂糖で煮る。
最初は、砂糖、みりん、酒を適当に入れて煮ました。
つくだ煮というとついつい「しょっぱいもの」というイメージがありますが、醬油を入れすぎると失敗します(経験済み)。こういったものが甘すぎて食べられないことはありませんが、しょっぱすぎると食べられません。これまでの経験で学習した結果、しっかり甘くしておいて塩味は最後に控えめに調整するようにした方が、失敗がないのではないかと思っています。
それに、味付けは甘味からが基本ですからね。
砂糖をどさどさと。みりんも酒も適当に加えて、さっと煮ました。
水分がなくなったところで味見をしたところ、「高野豆腐作戦」が効いたのかどうか、昆布は問題なくやわらかくなっています。でも甘さがまだ足りなかったので、砂糖やみりんを追加。
最後に醬油。
次に、水を少し足してから醬油を控えめに加え、かき混ぜながら水分がなくなるまで煮ました。最後にごまを混ぜて完成です。
こんな感じになりました。
保存性を考える必要はないので、薄味で問題ありません。
つくだ煮というと「ぐつぐつ長時間煮る」イメージがありますが、冷凍した効果なのかどうか、煮る時間は本当に短時間で済みました。
たっぷりできたので、これからしばらく弁当の箸休めに使えそうです。