前回は、電卓(AURORA DT226TX)が壊れたのでケースを開けてみたらボタン電池を発見。交換したら直った、というお話でした。
ところが、その数日後にまた表示がつかなくなってしまったんですよ。
テンキーと同じ並びに電源ONスイッチがあるんですが、そこを押しても表示が出ない。
やっぱりダメかなあと思いつつ、また分解しました。
裏面からビスを数本外し、側面の合わせ目をドライバーでこじってケース裏蓋を開けました。
交換したボタン電池もしっかり嵌まっているし、基板に特に異状はなさそう。
なので、今回はテンキー側も見てみることにしました。
テンキーを外したところ。キーの裏側です。
プラスチックのキーの裏側に、シリコーンゴム?のシートがあり、それぞれのキーの下になるところに黒い導電ゴムが貼り付けられています。
キーが押されると、この黒い導電ゴムが基板に押しつけられます。
黒い導電ゴムが押しつけられると、櫛の歯状に組み合わさっている部分に電流が流れるようになり、回路が「そのキーが押された」状態になるわけです。
このどこかで接触が悪くなると、テンキーがスイッチとして働かなくなってしまうのです。
そこで今回は、この基板側を掃除してみました。綿棒にエタノール(アルコール)をつけてゴシゴシと。
調べてみると、導電ゴムの汚れがついて接点不良になった場合は、消しゴムでも綺麗になるようです。
基板表面を全体的に掃除したところ、また使用できるようになりました。
考えてみたら、以前にテレビのリモコンを修理したときと同じでした。
ボロボロの電卓、またもや延命してしまいました。