フリーランス兼業主夫日記

フリーランス、プラスなりゆきで兼業主夫的生活になって25年超え。生活や子育ての中でブログネタを探しています。記事の内容はその時点の思いつき。現在は考え方が違っているかもしれません。

早押し機の修理。ヘッダーピンの接触不良(プリント基板のパターン切れ)でした。

 

とある高校のクイズ研究同好会に寄贈した、自作の早押し機。

押しボタン子機がいくつか反応しないという修理依頼を受けて修理し、返却しました。

 

nshufu.hatenablog.com

 

 

ところが、返却直後にまた故障が。

というわけで、再度引き取ってきました。

 

押しボタン子機のLEDが点灯しない。

 

故障は、「押しボタン子機のLEDが点灯しない」というもの。

 

調べてみると、

  • 押しボタン子機のスイッチは正常に反応。
  • 押しボタン子機それぞれに対応する親機のLEDは正常に点灯。
  • 押しボタンを押したとき、親機のリレーボードの動作音がしない。

 

という状況なので、リレーが正常に動作していないようです。

 

そこでケースを開け、動作させながら各部をつんつん触ってみたところ、接触不良の箇所を発見。

HA-808とリレーボード804RYを接続している、ヘッダーピン(ピンヘッダ)とQIケーブルの部分でした。

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ここを触るとちょっとグラグラし、LEDが点いたり消えたりした、というわけです。

 

ケーブル側のコネクタを抜いてみると、基板側のヘッダピンの中に短いものがあります。

「あれ、1本折れて接触不良になったのかな?」と思いましたが、そうではありませんでした。

 

ピンを基板上で支えているはずのプラスチック部分との間がゆるみ、ピンが動くようになってしまって、プリント基板の裏側に突き抜けてしまっていたんです。

 

正しい状態: 

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今回の状態:

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ヘッダーピンをはんだ付けするときに、熱しすぎたのが原因でしょう。手際が悪く、もたもたしてしまったんですね。

 

では、ヘッダーピンがこのようにプリント基板の裏側に突き抜け、はんだ付けした部分が剥がれて基板から浮いてしまうとどうなるか。ピンがはんだ付けされている銅箔(プリント基板の "パターン")も基板から浮いて引きちぎられてしまい、パターンが切れてしまうんです。

 

それで接触不良になっていたのでした。

 

切れてしまったパターンを、リード線でバイパス。

 

切れてしまったパターンを直接復活させることはできません。

なので、リード線で少し遠いところにつなげるようにして補修します。

 

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黄色のリード線は、早押し機を最初に製作したころに補修したところ。

最初に使用したケース(密閉容器)の高さが足りず、ヘッダーピン・QIケーブルに力がかかってしまった結果、やはりパターンを切ってしまったんですよね。

 

黒が今回補修したところです。なんかダメダメな感じになってしまっています……。

 

今度こそトラブルなく使えるはず。

そう願いつつ、高校生に返してきました。