献血すると,いろいろな項目の血液検査をしてもらえます。
その1つが,グリコアルブミン。
過去約2週間の血糖値がどうだったかを表す数値です。
血糖値が高い状態が続いていたら上昇し,低い状態が続いていたら低い値になります。
私は,ジョギングで走った距離(2週間分の距離を合計)と一緒にグラフにしています。
前回,「食事の習慣を変えたらグリコアルブミンの値が下がったかも」という記事を書きました。
最近の値(黄色のドット,赤い線のグラフの右端)が下がった理由が,食事の摂り方を変えたからではないかと思ったのです。
今回は,このグラフをみて気付いたもう1つのことについて。
グリコアルブミンは正常値が16.5%以下。ただし,15.6%以上の場合は注意が必要とされています。
私の場合,ジョギングの距離=運動習慣にかかわらず,ときどき15.6%を超えるレベルまで値が上昇しています。
しかし,中でも特に気になる部分がありました。
ジョギングで長距離を走った後に,グリコアルブミンが急上昇。
グリコアルブミンが特に高かったときが2回あります。
どちらも,2週間あたり100km以上ジョギングした後の時期です。
2週間で100kmという,結構な距離を走っている時期の最中は,グリコアルブミンは低い傾向。そしてその直後,走る距離が減ったころにグリコアルブミンが急上昇したのです。
これは一体どういうことでしょう?
食べ過ぎが原因?
私の推測は、こうです。
長距離のジョギングを続けていると,「すごく運動してる!」と自分で実感します。運動後のメシはうまいし,運動しているんだから「どれだけ食べたって太るわけがない」。カロリーの心配なく好きなだけ食べられます。
そんなジョギングを続けている最中は,グリコアルブミンにも影響が出ない。
しかしその時期が終わり,ジョギングの距離が短くなると?そしてそのとき,がっつり食べる習慣が続いていると? 運動が減っているのに食べ続けていれば,当然その時にはグリコアルブミンが上昇するわけです。
あるいは,グリコアルブミンが2週間という時間差で表れてくるせいかもしれません。
長距離を走っている時期,安心してがっつり食べている時期の血糖値上昇が,時間差で2週間後にグリコアルブミンの数値に表れるのかもしれません。
太らなくても,ドカ食い注意。
私の場合,100km分のジョギングで合計約6000kcal消費する計算になるようです。
つまり,普通の摂取カロリーの2~3日分。
これだけ消費していたら,よほど食べ過ぎない限り太るはずがありません。
しかし,そのことに安心して食べ過ぎていると,見えないところで瞬間的に高血糖になっている可能性があると,上のグラフから想像できます。グリコアルブミンの値がけっこう危険水域をウロウロしていますから。
運動の後はメシがうまい。マラソンの後はビールがうまい。
……というのは確かなのでしょうが,気をつけた方がいいかもしれません。
これだけ運動しているし,体重だって変化ない。何をどれだけ食べても飲んでも大丈夫!……と思っているうち,体の中で見えない変化が起きているかもしれません。
ちなみに,私の場合,ジョギングしすぎると肝機能の値も悪化します。
なので,現在はジョギングの距離を2週間に50km,1ヵ月に100kmまでとし,それ以上は走らないようにしています。さらに,炭水化物のドカ食いにも注意しています。
生活習慣が原因のII型糖尿病は,絶対なりたくない病気の1つです。
重症化すると腎不全→透析,網膜症→失明,末梢神経障害,血行不良→足切断,認知症など,恐ろしい合併症ばかり。
(ただし,自己免疫が原因で起きるI型糖尿病は,生活習慣とは関係ありません。)