今さらですが、「クックドゥが手抜きかどうか」が話題になっているようです。
事の起こりはこの記事でしょうか。
(Yahoo!ニュースなので、そのうち読めなくなるかもしれません)
「働いてもいいけど毎日惣菜とかはやめてね」という夫の言葉で「手作り」を続ける女性、という内容です。
私も買いません。
私も、「○○の素」といった市販の合わせ調味料は買いません。
でも、それはべつに「"手抜き" みたいで嫌だから」という理由ではありません。
事実、以前は、丸美屋や永谷園の「麻婆豆腐の素」に限って何箱も常備していましたから。
忙しいときによく作っていました。
私がいまレトルトパウチの合わせ調味料を買わない理由は、いろいろあります。
高いから。
買ったことがないので正確にはわかりませんが、1箱138円とか198円とかするんですよね? それが私にとっては、高い。その分の予算を他の材料に回したい。
とことんセコい私。
「専用のモノ」を増やしたくないから。
以前ゆでたまごの件で書きましたが、私は「用途が限られた専用のモノ」が身の回りにあふれるのが好きじゃありません。
回鍋肉の素、麻婆茄子の素、棒々鶏の素、もやし炒めの素、……そういうものが食材ストックの中で増えていくのは避けたい。
同じ理由で、焼き肉のたれ類やドレッシング類も一切買いません。冷蔵庫の中を使いかけの瓶だらけにしたくないので。
味が濃いから。
以前は、しょっちゅう作っていた麻婆豆腐の素だけは常備していました。
でも最近は買わなくなりました。
それはなぜか。
作る人数に合わず、味が濃くなってしまうからです。
丸美屋も永谷園も、麻婆豆腐の素は1回分が3人用。でも私は以前から、その量で5人分を作っていました。3人分の調味料に対して、豆腐を400gなら2丁、300gなら3丁使い、さらにきのこなど増量材を加え、もちろん豚ひき肉も追加して、それでようやくちょうどいい味に感じていたんです。
ところが、家族が3人になってしまったので豆腐の量を減らしてみたら、味が濃い……。そうなると、もう使えません。
レトルトパウチのニンニク加熱臭が好きでない。
ちょっとマニアックな話になりますが、ニンニクを使った食品や調味料類をレトルトパウチに充填して加圧加熱殺菌すると、生のニンニクを普通に料理したときとは違う特有のにおいが出ます。私は、いかにも加工食品という感じのこのにおいが、あまり好きではありません。
レトルトパウチ入りの合わせ調味料は、メーカーの担当者が一般には使いにくいようなさまざまな材料まで使い工夫して開発している商品ですが、加圧加熱殺菌の制約からはなかなか逃れられません。(合わせ調味料でなく、パスタソースなど食品そのものの場合は、それに加えてコストの制約も大きくのしかかります。)
「家にあるもので作る」流れだから。
「何を作るか考えてから合わせ調味料を買う」とか、
「スーパーの売り場で食材を見ながら、何を作ろうかを考える」という順序で買い物をしない私です。
では、どういう風に買い物をするかというと。
- 売り場でみかけた安いモノを買う。
- 広告で日替わりの特売品を見て、それを買いに行く。
そんなことばっかりです。
そうやって買ってある「安いモノ」の在庫を見てから、何を作るか考えています。
市販の調味料を使わなくても、手抜きは手抜きですけどね。
そんなわけで、醤油・みそ・砂糖・みりん・酒・しょうが・ニンニク・ケチャップなどをベースに、同じようなレパートリーを毎日毎日毎日毎日回してきた私です。
出来合いの調味料を使ってはいないけれど、まあこれも手抜きと言えば手抜き。
ひと言も文句を言わずもくもくと食べてくれる子どもらに感謝しつつ、「きっとヨソの子はもっとマシなもんを食べてるんだろうなあ」と思う毎日でした。
それはともかく。
毎日の食事を用意するのは大変なことなので、作る人の考えで、それぞれが好きなようにやればいいのになと思います。家事の全てを完璧に、「ていねいに」やるなんて無理。事情に合わせて手を抜くところは抜かなければやってられません。
子どもはともかくとして、「作ってもらうだけ」の大人からは、あれこれ注文をつけられたくないですね。
市販の麻婆豆腐の素が上記の通り使えなくなったので、今は豆板醤と甜麺醤で作っています。
ちょいちょい混ぜるだけなので、思ったより簡単。
麻婆豆腐はしょっちゅう作る私です。だって楽なんだもん。