山椒っていったいどこを食べるんだろうと、どうもすっきりしない気持ちがなくなりませんでした。
初夏の青い実を佃煮にして食べるのはいいとして。
粉山椒は、どうやって作るのか。
初夏の実なのか、秋の実なのか。
実は緑なのか、赤いのか。
どうもよくわかりません。山椒の木の種類にもよるんでしょうか。
山椒の赤い実がなっていた。
ウチの狭い庭には、自分で植えたわけではない山椒が、自然に何本も生えています。鳥のフンから生えてきたのでしょう。1円もかかっていないので、「ゼロ円農園」です。
その山椒の中で1本だけ、秋になって赤い実を付けているものがあるのに今年はじめて気付きました。
9月上旬の撮影ですが、葉はまだ青々としているのに、赤い実が熟して割れ、黒い種が見えています。
この、秋の実の皮をすりつぶすと山椒になるという記事を拝見しました。
辛いもの好きの私なので、やってみることにしました。
山椒の実を収穫。
とりあえず、これぐらい採ってみました。
このように、まだ割れていない実も、
1,2日置いておくだけで、乾燥して割れ、黒い種が出てきます。
集合体恐怖症(トライポフォビア)の人はちょっと苦手な画像かな。
この黒い種は、ポリポリとかじってみても味が全然しません。意外です。
これがきっと鳥のフンに混じって落ち、あちこちで芽を出すのでしょう。
皮だけを少しかじってみると。
痺れます。辛いというよりも「しびれ」、まさに「麻」。
これは期待出来そうです。
乾燥させた後で、麻婆豆腐に入れてみた。
しばらく放置して乾燥させようと思っていたら、あっという間に1カ月。
満を持して(言い訳)、麻婆豆腐に入れることに。
1カ月経っても見た目には特に変化ありません。収穫直後よりも黒っぽく見えていますが、撮影時の光の加減です。
夕食に使う量だけ皮をよりわけ、包丁で刻んでみました。
しかしこれがやりにくい。
刻むたびに周囲に飛び散ってしまいます。
包丁を左手で覆うようにしながら作業しました。
本当は、専用のスパイスミルみたいなものがあるといいんでしょうけど。
できました。1回の夕食用なので、まずはこの程度の量で。
麻婆豆腐に半分ほどふりかけてみました。
期待したほどではなかった。
食べた結果ですが、残念ながら期待したほどではありませんでした。
フレッシュな香りと強烈なしびれを想像していたんですが、こうやって料理に加えてしまうと香りも薄まり、しびれはほとんど感じなくなってしまいました。
今回の皮を刻んで使うなら、もっと大量に入れてしまってもよさそうです。次回はそうしよう。
※こちらのページでは、「7月中旬から9月上旬までに採取」と書いてあります。
品種や用途によっていろいろなんでしょうね。