ルバーブジャムというものを初めて食べたのは、何歳だったか忘れましたが子どもの頃です。「変な味のジャム」と思った記憶しかありません。
それからン十年が経った先日、とある道の駅の野菜直売所で、たまたまルバーブが売られているのを見つけました。
そういえば昔、変な味のジャムだと思ったよなあ。
本当はどんな味だったんだろう?
作ってみようかな?
珍しく、そんな気になりました。
ルバーブとは。
私はずっと、ルバーブは健胃作用のある漢方薬ダイオウ(大黄)と同じものだと思っていました。
ところが、ルバーブは「ショクヨウダイオウ」で、大黄とは違うものだそうです。
そうだったのか…。
ルバーブを買ってみました。
売られていたのは、緑色のルバーブ。これだけ入って300円でした。
(赤いルバーブでないと、赤いジャムにはならない感じです)
見た目は、フキというかセロリの細い部分というか。葉柄部分ですから、そりゃそうですよね。
生ではどんな味がするのかと、刻んだものを1つ食べてみました。
筋のないセロリのようなシャクシャクした食感で、さわやかな酸味(それほど酸っぱいわけではない)とリンゴのような香り。不思議なことに、その後からパンのような匂いを感じました。
ルバーブジャム作り。
作り方は、いくつかのサイトを参考にしました。
少しずつ違いますが、
- ルバーブを刻み、
- 30~60%程度の重量の砂糖を加えてしばらく置き、
- 水分が出たら火にかけて混ぜながら煮溶かし、
- 最後にレモン汁を加える。
という流れのようです。砂糖の使用量にずいぶん幅がありますが、要するにテキトウ、お好みでいいということなんでしょう(いい加減な解釈)。
保存食は砂糖の量や塩分の量(漬け物など)が少なくなると保存性が低下しますが、私は作ったらそのまま食べきってしまうので、今回も砂糖は少なめの30%にすることにしました。
そこで、ルバーブを刻み、ルバーブの重量の30%の砂糖を入れて、
混ぜて放置。
3時間ほど置くと、けっこう水分が出ました。
火にかけ、ルバーブから出た水分だけで煮ていきます。
すぐに煮溶けてきました。
5分も経たないうちに、いい感じに煮詰まってしまいました。
最後の仕上げにレモン汁を……といきたいところですが、レモンはありません。
そこで、クエン酸(以前バスボムを作ろうと思って買ったもの)を適当に入れてみることにしました。
赤いルバーブだと、レモン汁を入れると赤い色が鮮やかになるのかもしれません。
しかし今回のルバーブは緑。色は全く変わりませんでした。
ルバーブジャム完成です。
煮始めてからここまで10分かかっていません。
一部がルバーブの原形をとどめていますが、スジっぽさは全くありません。
味は?
では味はどうでしょうか。
食べてみたところ、生のルバーブの味から想像できる、さわやかな香りと酸味と甘み、プラス砂糖の甘みの、十分に普通のジャムです。
私は当時、いちごジャムとマーマレードしか食べたことのない昭和の子どもでしたから、「変な味」と思っただけなのかもしれません。子どもの味覚なんてそんなものです。
さっそく、毎朝のヨーグルトに入れて食べています。
妻は、それにザクロ味の美酢をプラス。
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思わぬ効能。
このルバーブですが、スジっぽい外見なのに、火にかけてすぐに形が崩れはじめ、煮溶けてジャムらしい粘度がつきました。
想像ですが、食物繊維(おそらくペクチン)がものすごく多いのではないでしょうか。
それを実感したのは、このルバーブジャムをスプーン1杯入れたヨーグルトを食べた当日から翌日のトイレでのことでした。
便秘の方には、ルバーブジャムはいいかもしれません。
逆に、お腹が弱い方は少量ずつ試した方がいいかも…。お腹に合う・合わないがあるかもしれませんから。