ポストにいろいろ入ってくる、フリーペーパーのたぐい。
地域のグルメ情報やイベント情報、PR情報など、見るところがあったりなかったりしますが、最近、女性向け無料マネーセミナーの開催告知を結構みかけるようになりました。
参加料は無料。
近所の公共施設の会議室やホテルで、お茶・スイーツ付きとのこと。
「金融商品の勧誘などは一切行いません」とちゃんと書いてあるので、まあ怪しいことはなさそうです。
妻が内容に少し興味を示したので「試しに行ってみれば?」と勧めてみました。
参加したのは、楽天証券のIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)でもあるファイナンシャルプランナーが講師の初級講座。参加数は確か30~40人ぐらいと言っていました。
年齢層は「30代、40代にお勧め!」といううたい文句の通りで、50歳を過ぎている妻は一番上じゃないかと思ったとか。
初級編というだけあって、家計管理・保険・投資などについて広く浅く、基本的・一般的な内容だったようです。
妻はこういった方面の知識がそれほどあるわけではなかったので、参加してよかったのではないかと思います。
興味のある方、こういうものに参加してみるのもいいかもしれませんよ。
ファイナンシャル・プランナーのアドバイスも、時代によって変わる。
お金・投資の知識は、今後ますます必要になってきます。
勉強するのはいいことです。
ただ、昔を振り返ると、「ファイナンシャル・プランナー(FP)も、言うことが変わることはあるよなあ」と思った経験があります。
今から約25年前ですが、FPの皆さん方は当時の雑誌などで、「医療保険は入院時の給付額として1日2万円必要」とか「2万5千円必要」といったように、現在よりもかなり高い日額とするようアドバイスしていました。実際には高額療養費制度(1ヵ月の医療費自己負担額が規定の上限を超えると、超えた分が払い戻され、実質的にその限度以上の自己負担がなくなる制度)があるんですが、それに触れられることはなかったように記憶しています。
それが、その後数年経ち景気が悪くなってくると、入院保険で望ましいとされる1日当たりの額が下がっていき、「高額療養費制度があるから○○円以上は不要」というような論調に変わっていきました。「言うことが違うじゃん?」と思ったものです。
一つの例に過ぎませんが、FPに限らず誰であっても考え方が「時代」の影響を受けるということはあるでしょう。そして、時代は変わるんです。
そういえば、破綻した安愚楽牧場の和牛投資を、民主党の海江田さんが議員になる前の経済評論家時代に宣伝していたと問題になった一件もありましたね。
投資について言えば、
- いろいろな意見を聞いても、最後は「自分で」決める。誰のせいにもしない/できない。
- 理解できないものには手を出さない。
- それでも怪しいものは一部にある。
- 時代とともに状況は変化する。「流行り廃り」のようなものもある。
数年はおろか10年単位、20年単位で取り組むべきことなので、話題性のあるものや「ブーム」には注意し、情報をアップデートすることが必要。
なんていう心構えが必要じゃないかと思っています。