わが家で最も古い調理器具の一つが、鉄製フライパンです。
いままで毎日毎日毎日毎日、朝食の卵を焼くのに活躍してきました。
ときには夕食のおかず作りにも。
そうしてかれこれ32年が経過。
長年の汚れがこびりつき、中も外もザラザラ、ゴツゴツになってしまいました。
外側は、2年前に削ったんですけどね。
内側(料理に使う面)はたわしでこすって乾かしてきただけ。
そこで、今回思い切って全体を削り直し、磨くことにしました。
現状。
こんな様子でした。
側面の立ち上がり部分はもちろん、底も焦げ付きで凸凹、ザラザラの状態です。
(言い訳になりますが、こんな状態でも、ごく少量の油で、フライ返しは使うものの焦げ付かずにオムレツが焼けるんですよ)
外側には、炭化した焦げ付き。赤く錆びているのは、五徳と日常的にこすられているからでしょう。
持ち手を接合しているはずのリベットが、埋まってしまってよく見えません。
まずは、燃やす。
まず、焦げ付きを焼き切りました。
わが家のガスコンロは古いタイプで過熱防止センサーがついていないので、こういうことがまだできます。センサー付きガスコンロしかない場合は、カセットコンロを使うしかないでしょう。
上の画像は、これでも火が少し収まってきたところ。内面の焦げ付きが「炭」になった様子がわかります。火事にならないよう注意です。
こうなりました。
スクレパーで削る。
2年前にも使ったスクレパー(百均で購入)で、中も外もガリガリ削りました。
フライパンですから曲面が多いんですが、指で触ってみて大きな焦げ付きがなくなるぐらいまでには削れました。
こうなりました。
リベットも見えるようになりました。
紙やすりで削る。
次は、紙やすりです。(こjこからは内側だけ)
まずは80番で。
すごくきれいになってきました。
次に120番。
とても同じフライパンとは思えません。
最後に、240番。
滑らかになりました…。
焼いて表面を酸化。
このままだと錆びてしまうので、再びガスで焼いて表面に酸化被膜を作ります。
側面を含む全体が青く、白くなるまで焼きます。
油をなじませる。
次に、サラダ油をたっぷり注ぎ、煙が出はじめるぐらいまで熱して放置。
くず野菜を炒める。
油が冷えたらオイルポットに空け、くず野菜を炒めます。
これで終了です。
完成。
こうなりました。
最初の状態と比べると大変な違いです。32年間使ってまたこの状態。まだ30年は使えそうです。(私より長生きしそう)
持ち手も焼き直しました。
持ち手の方も、こびりついた汚れを削って紙やすりで磨いてあったので、ガスで焼き直して酸化させておきました。
焼く前。(最初は、この刻印が全く見えない状態でした…)
焼いた後。
画像だと違いがわかりませんが、しっかり変色して黒くなっています。