(まつたけご飯なんか、想像したこともありません……)
炊き込みご飯の続きです。
nshufu.hatenablog.com
炊き込みご飯といっても、市販の「炊き込みご飯の素」「五目ごはんの素」みたいなものは使いません。1回だけ使ったことがありますが、やはり加熱殺菌時の加熱臭(醬油が焦げたような風味)がしてイマイチ。手元にある普通の材料で作った方が、よほどおいしいです。
炊き込みご飯と言えばきのこ、そしてひらたけ。
今のようにブナシメジが売り場を占拠するようになる前、その地位を占めていたのは「シメジ」でした。といってももちろんホンシメジではなく、ひらたけが大きくなる前の小さな株をパック詰めにしたもの。それをシメジと呼んでいたんです。
カサが灰色の、ちょっとヨレヨレしたきのこ。今のブナシメジよりも水分が多めで、傷みやすい感じでした。でも、ブナシメジより味が出ると思うんですよね。
ところが、ブナシメジが全盛になって昔のシメジはスーパー店頭から完全に駆逐され、全く見かけなくなってしまいました。
いまかろうじて生き残っているのは、そんな昔風のシメジを大きくなるまで育てたヒラタケ。カサの大きさはエリンギぐらいですが、軸がエリンギよりも細いきのこです。
今回は、炊き込みご飯を作るために、売り場の片隅で陳列スペースを1列だけひっそり確保していたひらたけのパックを、わざわざ買ってきました。料理を決めてから材料を買うことがほとんどない私にしては、珍しいです。
私がやっている炊き込みご飯の作り方。
- 米は普通に研ぎます。水加減をせずに、米だけを炊飯器に入れておきます。
※「水加減をする」……水の量を合わせる、水位を炊飯器の釜の目盛に合わせること。
今回は米4合分の分量で書いてみます。 - 具材を用意します。材料は種類が多いほどいいかもしれません。
- 味を出すため鶏肉。もも肉でもむね肉でも。量は少なくていいです。今回はむね肉を脂ごと1/2枚使いました。1cm角に切ります。
- きのこ。ひらたけを1パック使用。1個1個が大きいので、手で裂きました。
- 油揚げ1枚。短冊にでも四角にでも、適当な大きさに切ります。
- ごぼう。太かったので15cmぐらい使用。ささがきだと薄すぎかも。 縦半分に切ってナナメに薄切りにするぐらいが簡単で手間もかからない、食べるときごぼうの存在感があっていいと思います。水にさらしておきますが、最近は、「栄養が流れ出ちゃうから」と、さらしすぎないのが流行らしい。
- 彩りが寂しいので、にんじんを1/2本、薄くいちょう切り。
- 今回はこの程度にしましたが、何でも好きなものを入れてしまえばいいでしょう。
- 小鍋に適当に水を入れ、具材を全部煮ます。調味料は、しょうゆを米1合に対して大さじ1より少なめぐらい。具材が少ない場合はもっと減らします。今回は米を4合にしたので、醬油は大さじ3杯半ぐらいにしました。それと砂糖を醬油の半量ぐらい。あとは酒を適当に。
- しばらく煮たら、煮汁だけを炊飯器の米に加えて、水加減をします。煮汁(調味料)が偏らないように全体を混ぜます。
- 最後に、具材を米の上に載せて、通常通り炊飯。炊飯前に具材を米と混ぜてしまうとうまく炊けないらしいです(やったことはありませんが)。
これで出来上がりです。
本当は、最後に茹でたきぬさやでも散らすと、もっと綺麗なんでしょうけどね。
自分で作っておいて何ですが、おいしくて、ぱくぱくおかわりしてしまいました。