年度末ですが,末っ子の学校で新年度に配られるようなプリントが配られたようです。
「心臓病調査票」(下は記入例)
心臓の検査は,小学校で2回,中学校で1回,高校で1回? あると思います。
もらったプリントには即,記入する主義。
さあ記入しよう。
"「心臓に異常がある」といわれたことがありますか?"
→「ありません」に○をつけて記入終了。
……というわけには,実はいきません。
実は末っ子,中学校の心臓病検診でひっかかったんです。
ちょっとした所見があり,近所の総合病院で精密検査。
その結果「問題なし」と確認され,終了しました。
そのときの用紙を引っ張り出してきて,調査票に記入しました。
こんなことが何回かあります。
というのは,この末っ子も含めてウチの子は3人とも心臓がひっかかってきたんです。生まれた直後だったり小学校のときだったり。
どれも再検査で問題なかったんですが。
ですから,心臓病調査票が来るたびに,昔の書類を探して書くことに。
子どもの病気,ちゃんと憶えていますか?
子どもの病気やケガ。本当に大きなものだったり治療が続いているものは,経過も含めてしっかり憶えているかもしれません。
でもそれほどでもない上記のような小さな異常や,あるいは簡単な病歴は,忘れやすいものではないでしょうか。
子どものそれぞれについて,「誰々はこんな病気をした」「こんな検査でひっかかった」といった程度なら,憶えていられるかもしれません。
でも,
- 正確に何歳のとき?
- どんな検査を受けたか?
- 正確な結果はどうだったか?
私も,振り返ってみると記憶はかなり曖昧です。
特に,子どもが3人いると,記憶が混ざっちゃったりします。
必要になるのは,10年も20年も30年も経ってから。
病歴が必要になるのは,ずっと後になってから。たいていは成人後です。
今回の心臓病調査票にはわずか数年前の検査異常について書けば済んだだけですが,たとえば
- 結婚後に,自分が水ぼうそう(水痘)やはしか,風疹をやったことがあるのかどうか
を親に尋ねた経験がある方もいるんじゃないでしょうか。
そして,尋ねても「やったと思うよ~」程度で,はっきりした答えが返ってこなかったり。
もちろん,子ども本人は,自分が子どもの頃の病気のことなど憶えていないでしょう。私自身,「はしかをやった」ことは親から聞かされていましたが,水ぼうそうとおたふくかぜはわかりませんでした(水ぼうそうは,妻や子どもがなったときもうつらずに済んでよかったんですが,おたふくかぜは子どもからもらいました……)。
やっぱり,紙に記録しておくのが一番確実だと改めて思いました。
頼りになるのは,やはり母子健康手帳。
そんなとき頼りになるのが,やはり母子健康手帳(母子手帳)でしょう。
手元の手帳には,主な感染症の罹患歴を記入する欄があります。
空欄もありますから,それ以外の病気や健康状態についても忘れないように記録しておくといいと思います。
今回,画像で一番下に見える行に,心雑音のことを記入しました。
予防接種については,接種したとき病院で記入欄に記入し,シールを貼ってもらっていると思いますが,これが後で役に立つこともあります。
というのは,長男の大学入学時に,「はしかの予防接種を2回受けているか」を確認しなければならなかったんです。
記憶だけでは怪しかったかもしれませんが,母子手帳のシールのおかげで間違いなく確認できました。(長女が入学した大学ではそのような確認がなかったので,大学によるのでしょう)
ところで、イマドキですから、病気や予防接種の記録を何かの電子媒体、あるいはクラウドに残しておこうと考える人もいるかもしれません。でも、その記録は30年後に読み出せるでしょうか? そのとき読み出し機器は存在するでしょうか? 形式やフォーマットは? ソフトウェアやアプリは? 事故でデータが消失しないでしょうか? クラウドサービス自体が終了していないでしょうか?
そんなことを考えると、何十年も後まで残さなければならない記録は紙が一番じゃないかと思う私です。
※約20年前,長女が生まれた直後に説明を受けたときのメモ。ただの記念ですが…。
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