しばらく前に読んだ記事です。
- 「やっちゃいけないこと」を止めるのは教育のうち、という前提で
- 子供がやりたいと思ったことは最大限尊重すべき
という主旨です。
この記事を読んで、遠い昔のことを思い出しました。
子供の趣味の話ではありませんけどね。
娘が2歳か3歳の頃だったと思うので、もう15年以上前です。
道ばたに落ちているものをよく拾うのは、小さい子供がよくやることだと思います。
娘もそうでした。
何の用事だったのか憶えていませんが、娘と2人だけで中心市街地に出かけた時です。
地方都市なので車社会。さらに曜日の関係だったか時間帯が午前の早めだったせいか、中心市街地といえど、広い歩道を歩いている人もまばらでした。
そんな場所で、娘がまたあれこれ拾い始めたんです。
市街地の歩道に落ちているものですから、はっきり言ってゴミ。
それを、まるで秋の林でどんぐりを拾うように拾って歩くんです。
今となっては憶えていませんが、きっとそれまでにもそんなことが何回もあったのでしょう。私はそのときも、スーパーのレジ袋を持っていました。なので、娘が拾ったゴミを袋に入れていきます。
ほんの10分ぐらいだったかもしれませんが、娘はそんな風に嬉々としてゴミを拾って歩きました。
場所は、住んでいる市はおろか、県のいちばん中心にある、大きな道路の交差点。東京で例えるなら、銀座4丁目の和光前か、あるいは表参道と青山通りの交差点か。
そんな場所で、何かの罰ゲームか更正のための労役のように、娘のゴミ拾いにつきあいました。
娘の楽しそうな様子と、人通りが少ない中「あらあら、小さい子の相手は大変ねえ」とにこにこしながら通り過ぎた老婦人のことを、今でも憶えています。
そういうことにまでつきあってやったのがよかったのかどうか。
娘はそろそろ成人しますが、自分の好きなようにやりたいことをやる、意欲的で好奇心が旺盛な、頼もしい人間に育ったようです。
Photo by 写真素材 足成
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