フリーランス兼業主夫日記

フリーランス、プラスなりゆきで兼業主夫的生活になって25年超え。生活や子育ての中でブログネタを探しています。記事の内容はその時点の思いつき。現在は考え方が違っているかもしれません。

国民年金の毎月の保険料が随分高くなったと思ったので、値上げの仕組みを調べてみました。

 

昨日はこんなツイートを拝見しました。

 

 

画像にある過去のこく民年金保険料が掲載されている、日本年金機構のページはこちら。

国民年金保険料の変遷|日本年金機構

 

私が会社を退職してフリーランスになり国民年金保険料を自分で払い始めた平成4年は、1ヵ月9,700円でした。最近は年払い・2年払いにしているので月額の意識があまりありませんでしたが、今年(平成29年)は1ヵ月16,490円!改めてこの数字をみると、随分な引き上げですね。

 

国民年金保険料の算定方法。

 

そこで、保険料がどうやって決まっているのか、算定方法を調べてみました。

 

まずは国民年金

 

昔の仕組みはわかりませんでしたが、平成16年以降については、平成16年の社会保障と税の一体改革による制度改正で、10年間一定割合で保険料を引き上げることが決まっていました。

 

  • 平成16年4月の月額13,300円から、「法定保険料額」を毎年月額280円ずつ引き上げ、平成29年4月からは16,900円にする。
  • 実際の保険料は、
    法定保険料額×前年度保険料改定率×物価変動率×実質賃金変動率
    で決まる。

 

簡単に言えば、

  • 平成16~29年まで、基本額は毎年値上げ。
  • ただし、物価が下がったり実質賃金が下がったりすれば、それを調整して値下げ。物価が上がったり実質賃金が上がれば調整して値上げ。

ということですね。

平成30年からは法定保険料額が16,390円で固定になるので、そこからの調整によって上下するだけになるということです。今のところは。

 

厚生年金保険料の算定方法。

では厚生年金は(私はもう関係ありませんが)。

 

算定方法は、

標準報酬月額×保険料率

です。

標準報酬月額とは、簡単に言うと、毎年4~6月の給料に基づいて決まる収入区分のこと。

保険料率の方は、これも平成16年の制度改正で平成29年まで毎年0.354%ずつ引き上げられてきました。平成16年10月は13.934%、平成29年9月からは18.300%。これを労使折半、つまり半額を会社が出してくれているわけです。

 

これからは値上げ幅が小さくなる?

 

こうしてみると、今までは

  • 国民年金:毎年上がっていた法定保険料が一定になる。
  • 厚生年金:毎年上がっていた保険料率が一定になる。

ことから、毎年の値上げは今までよりも小さくなるかもしれません(厚生年金の場合は、標準報酬月額自体が変わりますからわかりにくいでしょうけど)。

 

でも日銀が目指しているように物価が2%上昇するようになったり、あるいは景気回復が実質賃金にまで反映されるようになると、その分やはり国民年金保険料も上がることになります。

 

さらに。

制度的問題が大きくなってきたら、また平成16年のような制度改正がないとも限りません。

 

こういう仕組みになっているんだなあと、改めて思いました。

 

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