フリーランス兼業主夫日記

フリーランス、プラスなりゆきで兼業主夫的生活になって25年超え。生活や子育ての中でブログネタを探しています。記事の内容はその時点の思いつき。現在は考え方が違っているかもしれません。

「18歳おめでとう」……ルールが変わる環境、ゲームが変わる世界を生きていくこと。

 

末っ子の誕生日が近くなった先日、変わったハガキがとどきました。

 

「18歳おめでとう」

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住んでいる市の選挙管理委員会からです。

18歳から選挙権が得られるようになったため、政治への参加を促す目的でしょう。

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学校で政治の話はされないのに。

 

学校では、特定の考え方に偏ることを避けるために政治の話は一種のタブーとされてきたのではないでしょうか。18歳選挙権の時代になっても、状況はあまり変わっていないと思います。(いま先生方は、特定政党に偏らずに政治参加意識を高めるための有権者教育に苦慮しているのだろうと思いますが)

 

それまで具体的な、身近な「政治」の話など学校で全然教えられてこなかったのに、突然、有権者として政治への参加を求められる。

 

話が違うじゃん?

 

そう思うかもしれないけれど、こんなことはこれからいくらでもある。むしろ、これからは「話が違う」「そんなこと聞いてない」「言われた通りにやってきたのに」……そんなことばかりになる、と息子に話しました。

 

「話が違う」?

 

「言われた通りのことをやっていればいい」という時代はとっくに過去のもの。そもそも、学校で教えてくれることは、生きていくためだけであっても一部に過ぎない。

「大人から言われた通りのことだけをやっていれば、将来も間違いない」なんていうことは絶対にない。(もしかしたら昔は大丈夫だったかもしれないけれど)

 

だから、「言われた通りにしてきたのに、話が違う」なんていう間抜けなことを後で言わないで済むように、自分で考えていなければいけない。

 

(現在の)大学受験までは言われたままでも済むけれど。

 

現状の大学受験までは、従来からの「受験勉強」を学校や塾で言われた通りにやっているだけで多分なんとかなる。(しかしそれも、今後は大きく変わる)

特に地方伝統校では、学校の指導に従ってしっかりやっていれば受験はクリアできるとしているところが多い。方法論も評価のモノサシも単純。

 

大学入学後は、「ゲームが変わる」。

 

しかし大学に入ってから以後は、高校までの「点数」のような、単純な評価のモノサシはなくなる。仮に授業の成績がよくても、それだけでは意味がない。手取足取り面倒をみてくれる人はいない。「言われたこと」をやっているだけでは何にもならない。「今まで言われた通りにやってきたこと」が役に立たない思いも、あるいはそれだけでは全然足りなかったという思いもするだろう。

 

やりたいことは何か? 今なにをすべきか? 社会の中で今後必要とされることは何か? 解決すべき課題は何か? 自分の適性は? どんな人生を送りたいか? ……正解のない問いを立てて、向き合い、自分から行動しなければならない。

 

そんな、全く違うルールの中で、自分で考えて生きていかなければならない。

そうなったときに、「そんなこと聞いてない。そんなつもりじゃなかった。話が違う」なんて思わないように。

 

ルールは絶対ではない。

 

しかも、社会を構成するルール、ゲーム自体が変わっていく。そんなときに自分が対応できるかどうか。「ルールを変えるなんておかしい、ズルい」と言っているわけにはいかない。むしろ、自分がルールを変える、ルールを作る側に立つことだって考えなければいけない。

 

 

……そんなことをとりとめもなく話した夕食どきでした。