たしか、ツイッターのタイムラインを流し読みしていたとき目に入ったツイートだったと思います。
「子どものための学校が、どうして子どものためになっていないのか」
というような内容でした。フォローしている方ではなかったように記憶しているので、誰かがいいねを押したか、あるいは話題のツイートを集めたサイトで見かけたのかもしれません。
子どものためであるはずの学校が、どうして子どもを抑圧するような、子どものためにならない状況なのか。そんな主旨でしょう。
学校は子どものため?
小中学校を想定して書きますが、私は「学校は子どものためのもの」だと単純には思っていません。
以下は私の独断的な考えです。
学校には、国が「国民はこうあるべき」とする基準に従って子どもを教育する場としての側面があるはずです。学習指導要領が定められ、検定を通った教科書が使用されるのはそのため。(私立学校は少し違うのかもしれませんが)
もともと、国のモノサシに合う人間を育成するための場という性格があるわけです。ということは、「子どものため」が第一とはいえない面がある。
学校になんでそんなに期待するの?
学校が○○してくれない、先生がハズレだ、……。学校に関する不平不満を耳にすることがありますが、そのたびに私はこう思ったものです。
「どうしてそんなに学校に期待するんだろう?」
頑張っているいい先生だとしても、ひとりひとりの能力には限界があります。そもそも、「すばらしい先生」かどうかには、先生と親子の相性だって影響します。子どもの性格もさまざま。小学校なら、担任の先生が全ての科目の専門家というわけでもありません。
そして今、現場の先生は疲弊しています。大人数のクラス全員、受け持ちの生徒全員に対する行き届いた対応など、そもそもできるはずがありません。
ですから、自分の子どもの教育を学校にまかせっきりにするわけにはいかないんです。
私は、
- 義務教育は、国が「最低限、これだけは国民に受けさせるべき」と考える内容のものにすぎない。
- 個々の先生がどれだけ頑張っても、それが自分が子どもに対して希望する教育になるとは限らない。
- 自分が子どもに教えたいことは、親である自分が、学校外で、さまざまな形で補うしかない。
と考えます。
ウチの子には、「必要なことの全てを学校で教えてくれるわけではない」と時々言っています。
まあ、そういうエラそうな私がじゃあ子どもに何を教えたかというと何をしたわけでもないし、学校でのことは、それはそれで一種の処世術としてうまくやってほしいですけどね。