冬の朝なのに、洗面所で洗濯機を回した後、排水臭く感じる日が続きました。
結局、久しぶりに洗濯槽クリーナーを1回使っただけで解決したんですが、理由はわからずじまいです。
排水口の臭い防止の仕組み。
トイレはもちろんとして、洗面所などでも排水口から臭いが上がってこないようにするための仕組みがいくつか設けられています。
その基本的考え方は、「封水」。
排水管の途中を水で塞ぐ(「水で封をする」=「封水」)ことで、空気=臭いが室内に上がってこないようにする、という仕組みです。
洗面台では。
ボウルの下の排水管がS字に曲がっており、途中に水が溜まるようになっています(「S字トラップ」)。
洗濯機の排水では。
防水パンが設置されている場合、洗濯機のホースを接続する下の部分に、いったん水が溜まるカップがあるようで、そこが封水になっています。
宅外の排水管では。
宅内からの排水管は、排水桝に下向きエルボで流れ込みます。流れ込んだ排水は、いったん矢印部分にたまる構造になっており、これが封水になっています。
わが家の場合。
わが家の場合、これが完全ではなさそうでした。
まず、洗面台。
洗面ボウル下の排水管はもちろんS字トラップになっており、封水があります。
しかし、その先は?
一体として据え付けられている洗面台の下なので、見えません。
おそらく、床にぽっかり空いた穴に排水管が「ただ差し込んである」だけなのではないか……と疑っています。施工した地元工務店がちゃんと密封したとは思えません。
密封されていないとすると、スキマから排水管の臭いが上がってくる可能性があります。
次に、洗濯機の排水。
ウチには防水パンが設置してありません。邪魔だと思い、つけなくていいと言ってしまったんです。しかしその結果、防水パンならあったはずの排水口の封水がありません。洗濯機のホースが床の穴に差し込んであるだけです。
しかしさすがにそれはまずいだろうと私にも最初からわかったので、パテでスキマを埋めてあります。
従って、ホースと排水口のスキマから臭いが漏れる可能性はありません。
でも、洗濯機そのものの中まで臭いが上がってくる可能性はありそうです。
最後に、排水管の封水。
屋外の排水桝の蓋を開けてみました。
以前に開けてからもう7、8年も経過したでしょうか。びくともしないので、木づちでガンガンたたいてようやく開けることができました。
(なぜか、蓋が上下・表裏逆にはめられていましたが、なぜなんだろう……おかげで木づちで叩く場所があって助かりましたが)
開けてみた結果。
建物との位置関係からみて、上がトイレからの排水のはず。しっかり封水があります。
そして下が洗面所からの排水のはずですが、封水が……ありません。排水がただ流れ込んで合流する構造。
こうしてみると、わが家の場合、
- 洗面台の排水管と排水口のスキマから、排水管の臭いが上がってくる。
- 洗濯機の内部を通って、排水管の臭いが上がってくる。
といった可能性がありそうです。
洗濯槽クリーナーで解決したけれど。
今回感じた「洗濯後の排水口の臭い」は、普通の洗濯槽クリーナーを1回使っただけで発生しなくなりました。とりあえず、これで大丈夫なのか様子見です。
しかし、どうしてこういう工事になったのか、これが普通なのか、これが正しいのか……なんだか釈然としません。