池江璃花子選手が白血病と診断されたという先日のニュースは、本当に衝撃でした。
今はとにかく、治療に専念してほしいと思います。
メダルとかオリンピックとかは、もうどうでもいい。(ご自身が励みにするのならともかく、です)
なんといっても大変な病気なんです。周囲が安易にあれこれ言うのは控えてほしい。
周囲の雑音のない静かな環境で、治療に専念させてあげてください。
……
そんなことを思いながら、いつものように地元の献血ルームに行ってきました。
やはり、ニュースを受けて初めて献血をしに来たり、骨髄バンクの登録に来た方が増えているようで、いつもより混んでいました。
どうかこれが一過性のことに終わらず、今後もたくさんの人(特に若い人)が積極的に献血や骨髄バンク登録などしてほしいと思います。
(献血ルームの係の人も、「311(東日本大震災)の後もそうだったんですが、一時的にわっと増えても、そのうちすーっと減ってしまうんですよね……」と言っていました)
でも。初めての献血は1人で行った方がいいかもしれない。
各地の献血ルームのツイートで、
「今日は○○高校の生徒さんが何人来てくれました」とか
「○○高校の○○部の方がたくさん協力してくれました」といった内容をときどきみかけます。
でも、ふと思いました。
はじめて献血するときは、もしかしたら1人で行った方がいいんじゃないかと。
個人の健康や生活に関する、とてもプライベートな情報がかかわるから。
それは、個人の健康状態や生活状況の、極めて個人的な、プライベートな情報が関わることだからです。
輸血の安全性を確保するため、献血前には詳しい内容の問診が行われます。
そして、その項目はどんどん増えています。
ジカ熱の問題が起きたらそれに関する問診項目(渡航歴やジカ熱罹患歴)が追加され、
E型肝炎の問題が起きたらブタやイノシシ、ジビエ肉を加熱不十分で食べていないかという問診項目が追加され、……というように。
仲良しの友達同士で献血ルームに行き、もし誰かがその問診項目にひっかかってしまったら?
そのどれかにひっかかってしまったら。
「あ、そういえばきのう薬飲んじゃったんだったー」
「歯医者に行ったばっかりだったの忘れてた」
といった程度のことならいいんですが、そんな場合ばかりとは限りません。
極端なことを言うと。
例えば、
……そういえば先月、彼氏とはじめてエッチしちゃったな……とか、
……先週、彼女と初めてヤっちゃったんだよな……とか。
そういう場合はアウトです。献血できません。
6カ月以内に新しい相手と性的に接触した場合は、献血できないんです。
それにひっかかってしまったらそのときは献血できませんが(6カ月経過すれば可)、もしそれに該当したとき、一緒に行った仲良し友達や部活の仲間にどうやって説明しますか?
ダメになった理由を適当にごまかし、友達にウソをついてその場をうまくとりつくろわなければいけません。
もちろん、問診にウソをついて回答し、エッチしていないことにして献血するのは絶対ダメです。
そんな可能性もゼロではないので、もしかしたら初めての献血は1人で行った方がいいのかもしれないな…と思ってしまいました。
大学生はもちろんですが、高校生といえどもです。
献血可能な人が減っている。
問診項目が増えているため、献血可能な人が減っています。
可能な人はどんどん献血してほしいし、生活状況が許すなら骨髄バンクにも登録してほしいと思います。
私の献血カードと骨髄バンクのドナーカード。
年齢制限にひっかかり、骨髄バンク登録は去年に終了となりました。