雑草の中には冬に枯れるものもありますが,枯れずに冬越しする雑草もあります。
そんな雑草は,弱い日の光でもできるだけ浴びようと,地面にへばりつくように平らに葉を拡げています。
その形を,ロゼットと呼びます。
この季節,枯れ草色の中に緑色が残っている雑草のロゼットをたくさん見ることができます。
雑草だらけの,狭いウチの庭でも。
ハルジオン。
ウチの庭でいちばん多いのがこれ。
小松菜のような葉っぱをひろげた大きなものから,黄色く枯れかけた小さなものまで,本当にたくさんあります。来年の春にたくさん伸びるんだろうな……。
ヒメジョオン。
花はハルジオンとそっくりですが,ロゼットはかなり違います。
花の時期でも,葉の形はけっこう違うんですけどね。花が似すぎているので,春は区別しにくい雑草です。
オニノゲシ。
「オニ」という名前にふさわしいトゲトゲ。
このロゼットは非常に大きく,画像に入らなかった一番大きな葉も含めると直径40cmぐらいもあったかもしれません。
こちらはもっと小さいもの。小さくてもトゲトゲは同じです。
ハハコグサとチチコグサ。
ハハコグサだけでなく「チチコグサ」という草もあるんですが,見たことないなーと思っていました。
それが,この記事のために調べたら,ごく普通にウチの庭に以前から生えている雑草がチチコグサだったことが判明!
知らなかった…。
そしてこれが,そのチチコグサのロゼット。
夏に成長しているときはハハコグサよりもひょろひょろとしていて,黄色い花もなく,花の後の白い綿毛が目立つ植物です。ハハコグサのような毛は少なく,葉の特に表側はすべすべしています。
ノボロギク。
……かな? ごくありふれたキク科の雑草です。
オオアレチノギク。
背の高い,これもやはりキク科の雑草。
ロゼットとは呼べないかもしれないけれど。
ネジバナ。冬も葉は緑のままです。ラン科。
オオジシバリ。
葉が紫に変色しています。