前回の記事の続きです。
NHKクローズアップ現代+で、「デジタル・フォレンジック」が取り上げられていました。
番組の内容は主に2つ。
- 犯罪捜査や証拠を得るための「デジタルフォレンジック」。意図的に消去されたデータや、普通は見ることの出来ないパソコンの操作履歴 、破壊された機器からもデータ復元が可能で、データ漏洩や違法残業の調査に使用されている。
- 災害などで破損したデータや故人のデジタル機器からのデータの読み出しに伴う、デジタル遺品、デジタル遺産、故人や第三者のプライバシーの問題。
についてでした。
今回は後者について。
自分に万一のことがあったときのことを考えていますか?
いまや、パソコンやスマホは重要なデータの塊です。
自分にしかわからないパスワードをかけている方も多いでしょう。
でも、自分が急に事故に遭ったら? 急病で倒れてしまったら?
そんなときのことを考えていますか?
上記番組サイトでは、2つの対策が上げられています。
対策その1:フォルダ分け。
家族に見られたくないもの、家族に見られてもいいものをあらかじめフォルダに分けておく。
見られたくないものは、フォルダ単位で暗号化しておくことができます。
暗号化までは面倒だという場合でも、「ここは絶対見ないで」と家族に何かの方法で伝えることはできるでしょう。
対策その2:合い鍵。
古典的方法ですが、パソコン起動に必要なパスワードを紙に書いて貴重品とともに保管しておく方法。
私は、Windows起動のためのパスワードを紙に書いて封筒に入れ、封をして、家族に場所を伝えてあります。万一のときパソコンを開くことさえできれば、あとはパソコンの中を見て必要な対処をしてもらえばいいわけです。
私のパソコンのデスクトップには、以前からこんな名前のデータが置いてあります。
今回、この記事を書くにあたって、ついでに内容を見直し書き足しました。
仕事の同僚がいない在宅フリーランスですから、家族から取引先に連絡してもらい、仕事への影響を最小限にしなければなりません。
保険やネット証券の口座、重要書類の場所などについても、この中に書いてあります。
家族にとって重要な写真データや動画データ、それに「見られたくないもの」(!)の場所についてはまだ書き込んでいないので、そのうち補足することにします。
「家族に見られたくないデータをどうするか?」という点については、こんなソフトウェアもあります。
「死後の世界」
あらかじめ設定した期間パソコンを立ち上げないと、次回立ち上げ時にメッセージを表示し、その裏で、指定フォルダを自動削除するというソフト。
また、パソコンを立ち上げた家族がデスクトップ上の偽装アイコンをクリックすると、メッセージが表示されている裏側で指定フォルダが自動的に削除されるという、「僕が死んだら…」というユーティリティもあります。
興味のある方は、調べてみてください。