先日、古いパソコンをリサイクルに出しました。
でも、発送する前に、内蔵ハードディスクを本体から取り外しておいたんです。
なぜって、仕事の機密情報が入ってますから。
データの漏洩を防止することは,フリーランスとしても大切です。
送り先で責任を持って消去・破壊してくれるということですが、それでも手元で破壊するに越したことはありません。
ハードディスク、壊すのは難しい。
しかし、ハードディスクは非常に頑丈な構造をしています。
カナヅチは効きません。以前カナヅチで叩いたことがありましたが、ちょっとへこんだり傷がついたぐらいで、はっきり壊れるところまでは行きませんでした。
電気ドリルもダメです。外側のステンレス板が堅く、穴が開きませんでした。
ではどうやって壊すのか。
なので、直接物理的に破壊するのではなく、分解することにしています。
ビスを外して、内部のプラッタ(データが記録されている円盤)を直接外してしまおうというわけです。
そこで別の問題が。
ビスが特殊なんです。
ヘクスローブ。
今回壊した内蔵ハードディスクです。最近ニュースでなにかと話題の,Western Digital製。
ビスは,こんなものです。
見にくいですが,六角形の星形。「ヘクスローブ」と呼ばれています。
昔は,「これじゃ外せないなあ」と思っていました。
自動車のナンバープレート盗難を防止するための特殊ボルトもこんな形状になっています。なのでカー用品店で工具を聞いてみたところ,結構な値段がしたのを憶えています。
ところがその後。
100均(確か)で工具を発見したんです。
これがあれば分解できます。
分解。
なので,この工具でビスを外していくだけです。
四辺のビス6ヵ所のほか,ラベルの下にもビスが隠れています。
計7ヵ所外したら,ステンレスプレートが取れました。
あたりまえですが,プラッタ(データを記録する円盤)はピッカピカです。
天井の照明(上)と,この画像を撮影している黒いスマホ(右下),それに私の髪の毛が,鏡のように写っています。
見にくいですが,このハードディスクは厚いプラッタ1枚の構成です。モノによっては,もっと薄いものが4枚ぐらい重なっているものもあります。
手前の腕状のものが,データを書き込んだり読み出したりするときのヘッド。
次に,このプラッタを固定している中央のビス6ヵ所を外します。
プラッタを押さえている部品が外れました。
これもぴかぴかのステンレス製パーツ。
ペンダントヘッドか何かになりそう。(ならないか)
これが外れれば,プラッタそのものがはずれます。
ドーナツ状のぴかぴかの円盤なんですが,外したところの写真を撮るのを忘れました……
ヘッドの根本には,強力な磁石が1組。ネオジム磁石かな?
わかりにくいですが,ドライバーがガチッと吸い付いているところです。
この程度まで分解したところで,プラッタにカッターでガリガリと傷を付け,おおまかに組み直して,小規模家電リサイクルの回収場所に持っていくことにしました。
子どもが小さい頃は大喜びだったけれど。
子どもが小さいころは,こういう「分解」を大喜びで見ていましたし,外したパーツをあげたりしたものです。でも,もうそんな「分解大好き」年齢ではなくなってしまいました……。