玄関のカギが、ときどき不調になります。
どうなるかというと、
カギが鍵穴に入らない。
カギを抜くときひっかかる。
最近、またそういう状態になりました。
カギが鍵穴に入らなくなるのはなぜか。
特に理由もなく、「鍵穴の入り口にカギがひっかかるから」というような気がしませんか?
でもよく考えてみると、カギの先端を曲げたり大きく傷つけたのでもないかぎり、それまで入っていたカギが鍵穴に「ひっかかる」わけがありません。
ではどうしてカギが入らないのかというと。
鍵穴の中にある部品が動きにくくなったからです。
鍵穴の中には、小さな部品(ピンやディスクと呼ばれるもの)がギザギザの数だけ並んでいます。
カギを鍵穴に差し込んでいくと、その小さな部品が、カギのギザギザに応じて押し上げられたり回転したりして、カギの通り道を空けていきます。そうやってカギが穴に入っていくわけです。
ですから、それらの部品がスムーズに動いてくれないと、カギの通路が空かない→カギが入らない、というわけです。
鍵穴の中にホコリなどが入ると、内部の動きが悪くなり、カギが入らない・抜くときひっかかるという症状になるようです。
どうすれば直るか。
では、カギが鍵穴に入らなくなったらどうしましょう?
「内部の動きが悪いなら潤滑剤だ!何にでも使える KURE 5-56だ!」……これはダメです。
私もクレ 5-56(通称:CRC)はいろいろな場面でよく使いますが、鍵穴に使ってはいけません。これに限らず。市販の一般的な潤滑剤を使わないよう、メーカーも注意喚起しています。
ヘタをすると、内部でホコリが固着して完全に動かなくなってしまい、本格的な修理や交換が必要になってしまうかも。
ではどうしたらいいか。
- 専用潤滑剤を使う。
- 鉛筆。
です。
鉛筆で直る?
もちろんカギ穴専用の潤滑剤でもいいんですが、鉛筆でも直ります。
用意するのは、Bや2Bなどの軟らかい鉛筆。
これを、カギのギザギザ部分などにごしごしこすりつけます。
(なんとなくBの鉛筆で撮影しましたが、実際は2Bの鉛筆を使いました)
そうすると、鉛筆の芯の黒鉛が適度にカギに付きます。
そうやってから鍵穴に差し込んでみると、あら不思議!入りやすくなっています。
鉛筆でごしごしやったカギを鍵穴に入れてカギを回す。
鉛筆でごりごりやったカギを鍵穴に入れてカギを回す。……
数回繰り返せば、スムーズに抜き差しできるようになっているはず。
メーカーもこの方法を推奨しています。
困ったときは試してみてください。
※私は以前、芯を削った粉そのものを鍵穴にサラサラと入れていたんですが、そこまでやる必要はないようです。第一、やりすぎるとカギが黒くなってポケットが汚れます。