日本各地が梅雨に入り、傘の出番が増える時期です。
しかしそういうときに限って(あるいは使用頻度が増えるので)、傘はよく壊れます。
よくあるのが、
- 骨が折れた(曲がった)。
- 布が骨から外れた。
の2つ。
でもこれぐらいなら、けっこう自分で直せてしまいます。
安い傘なら1本500円ぐらいですが(もちろん100円のビニール傘もありますが)、壊れるたびに買っていてはキリがありません。特に子どもの傘!骨が曲がる、布がはずれるなど日常茶飯事。少しがんばって、直せるものは直してみてはどうでしょう?
傘の骨が折れたら。
骨が折れたり曲がったりしたときには、その場所に補修用部品を当てて、ラジオペンチなどで固定すれば直ります。ちょうど、骨折したときに「そえ木」を当てるイメージです。
このような補修用パーツのセットが、ホームセンターなどで売られています。 補修用部品が何個も入っていますから、こういうセットを1回買えば、しばらく修理に使えますよ。
布が骨からはずれてしまったら。
傘の布は、骨に直接縫い付けてあるか、または「ツユ先」という、骨の先端にはめてあるプラスチック部品に縫い付けてあります。
子ども用の黄色い傘のツユ先といえば、てるてる坊主形のこれですね。
これが骨の先に差し込んであるので、その穴を使って、傘の布をツユ先(骨)にてきとうに縫い付ければOK。布が骨から外れていない部分を見れば、やり方はすぐ見当がつきます。
そうやって子どもの傘を何回修理したことか……。
ちなみに、子ども用の傘を捨てるときには、ツユ先の部品(上の絵の「てるてる坊主」)を外してとっておくと、別の傘を修理するときに交換用部品として使えますよ。
大人用の折りたたみ傘のツユ先を縫い付けたときの記事はこちら。
このときは、「ツユ先」パーツがなく、金属製の骨に直接穴が開けてあるタイプだったので、布を骨に直接縫い付けました。
ホックが取れてしまったら。
外れてしまったホックを、プラスチック製ホック(スナップ)で付け直すことができます。残っている片方を取るのが結構大変でしたが、ダメもとでやってみる価値は十分あるのでは・
ベルトのマジックテープがダメになったら。
これも、プラホックを後から付ければ延命できます。
ただし、修理できないこともあります。
私の経験では、まず折りたたみ傘の骨。
折りたたみ傘は、軽量化のためアルミの骨が使われている関係で、強度を確保するために普通の傘より骨が太いことがあるようです。骨が太いので、手持ちの補修用パーツがはまらないことがありました。
また、折りたたみ機構が複雑で込み入っていて、補修用パーツが入らないことも。
そんな理由で修理できなかった例がこちらです。
もう1つは、骨がグラスファイバー製の場合。
金属製の骨は補修できますが、子ども用の傘は軽量化のためグラスファイバー製のことがあります。その場合は、多分補修できないのではと思います。
最後に注意事項。
補修しているときに、傘の骨の端部で手を切ってしまったり、可動部に指を挟んでしまうことがあります。金属製の傘の骨は思っているよりも角が鋭く、指の腹で思いっきり押さえているだけで指を傷つけてしまうことがあります。(経験しました……)
作業するときには軍手をはめるなど、ケガしないよう、くれぐれも注意してください。
指先をケガすると、けっこう不便ですからね。