車のバッテリーを自分で交換したシリーズ。
前回は、ネット通販で注文したところまででした。
いよいよ交換の本番です。
必要なもの。
新品バッテリーとメモリーバックアップ(単3電池6本をセット)のほか、必要なものとしては
- 工具。今回は10mmスパナだけで済みました。あまり大きい工具だと、隙間に入らなかったり、余計な部分に触れてショートさせてしまったりする可能性があるので、小さいものがよさそう。
- ぼろ布。
- 軍手。ゴムの滑り止め付きが具合がよかったです(後述)。
ぐらいでしょうか。
では作業にとりかかることにします。
バッテリー固定金具を外す。
ボンネットを開けるとバッテリーがあります。
上から固定金具で押さえる形で固定されています。
矢印の2ヵ所のナットをゆるめると固定金具がはずれ、バッテリーを取り外せるようになります。
ナットをゆるめたとき、ナットを通っていた2本の金属棒の下端がどこにはまっていたかを確認しておきます。この金属棒は下端がフック状に曲がっていて、シャーシーの一部にひっかかり、ナットを締めることでバッテリーを固定する仕組みになっています。
固定金具がはずれたら、電気系統のコード類に接触するとまずいので取り外してエンジンルームの外に出しておきます。
メモリーバックアップを接続。
電子的な設定をリセットさせないため、バッテリーを外している間も電気を供給したままにしておく必要がある場合があるとか。
古い車なのでその必要はなさそうでしたが、念のため「メモリーバックアップ」も買っておきました。
単三電池を6本セットして使います。
- 最初にこのメモリーバックアップのクリップをコードに取り付けて、
- その後でコードをバッテリー端子から外し、
- 古いバッテリーを降ろして新品バッテリーを車に載せ、
- コードをバッテリーに取り付け、
- メモリーバックアップを外す、
という段取りです。
でも、クリップでどこを挟んだらいいかよくわからない……。
挟む場所が錆びていると電流が流れず効果がないこともあるそうです。(その場合は一部を磨く)
コードをバッテリー端子から外す。
10mmスパナで外します。基本的なことですが、回す(ゆるめる)向きに注意!
うっかり工具を落とすと、込み入ったエンジンルーム内に入り込んでしまって取れなくなることもあるかも? 気をつけましょう。
工具で余計な部分に触れて電気をショートさせたりしないように。
外す順序は、最初がマイナス側、次がプラス側です。
外したコードのプラス側は、金属が露出した部分をぼろ布などで包み、車の他の金属部分に触れないようにしておくと安全です。
古いバッテリーを車から降ろす。
プラスとマイナスがはずれると、古いバッテリーを車から降ろすことができる状態になります。
プラスとマイナスのコードが固く、バッテリーを持ち上げるときじゃまにならないようよけていたら、メモリーバックアップのクリップが外れてしまいました……バックアップの意味がない。
作業に慣れない場合は、誰か別の人に手伝いを頼んでコード類をよけてもらった方が、降ろしやすいかもしれません。
バッテリーを持ち上げて降ろすわけですが、バッテリーには持つところが全くありません。指をかけるとっかかりがほとんどない、ただの重い箱。
また、傾けたり倒したりしてはいけません。
手でつかむとっかかりがないので、滑り止め付き軍手が役立ちました。
これなら、両手で側面を挟むようにすれば、なんとか持ち上げることができます。
しかし、バッテリーはすごく重い! これは本当に注意してください。
上記画像の44B19Rのバッテリーは重さ約8kg、もう1つ買った80D23Lはなんと15kgもあります。米袋(1袋5kgとか10kgとか)と比べて想像してみてください。
この重さの、持つところがないものを、中途半端な高さから、しかも腕をある程度伸ばした姿勢で持ち上げなければなりません。いわゆる「安全動作」の正反対の条件。腰に不安がある人は、1人で作業するのは避けた方が無難です。
新品バッテリーを載せる。
今回購入したパナソニックのカオスライト。
これには持ち手が付いているので、積み込みははるかに楽です。
(積み込み後はじゃまになるだけなので、取り外します)
ラベルが付属していたので、積んだ状態でも見える場所に、交換日と交換時の走行距離を記入しておきます。
端子には、プラスチックキャップがはまっていました。ネジではないので、手ではずれます。(固ければ、プライヤーなどで軽くつかんで引っ張ればいいでしょう)
これを、プラスとマイナスの向きに気をつけて、古いバッテリーが載っていた場所に載せます。載せた後で取っ手は外します。
(書きながらいま気付きましたが、外した取っ手を保存しておけば、次回また自分でバッテリーを交換するとき、外した取っ手を再度取り付けて車から持ち上げることができるかもしれません)
コードを元通り接続。
接続する順序は、はずすときと逆。
最初がプラス、次にマイナスの順です。
バッテリー端子の金属は軟らかいので、ナットを締めすぎないように。
コードを取り付けたら、プラス側に元通りカバーをかけます。
固定金具で固定。
最初に外したバッテリー固定金具で、新しいバッテリーを固定します。
左右のナットを偏らないよう均等に締めます。最初は手で回し、最後に工具で軽く締め付ければいいでしょう。
これで作業終了です。エンジンルーム内に余計な物が残っていないことを確認してボンネットを閉め、エンジンがちゃんとかかることを確認しておきます。
2台目も交換完了。
1台目はちょうどバッテリー保証期間が切れたところだったんですが、2台目は3年の保証期間が切れてさらに1年経った4年目でした。なのでそちらも交換。
この古いバッテリーが、
こうなりました。
こちらは80D23Lなので、一回り大きいです。重かった……。
おまけ。
1台目の交換作業中、メモリーバックアップのクリップが一度外れてしまいました。
その結果どうなったか?
作業している時間分だけ、車の時計が遅れていました。エンジンをかけたら時計が6分ぐらい遅れていたんです。クリップが外れた間、時計が止まっていたようです。それだけの影響で済みました。
2台目の作業では時計の時間もずれていませんでしたから、クリップがはずれずに作業できたのでしょう。
古いバッテリーは、新品バッテリーと一緒に送られてきた送料着払いの伝票を使って返送しました。
新品バッテリーが入っていた空き箱に古いバッテリーを入れてテープで封をし、佐川急便の営業所に持ち込むだけなので、簡単です。
タイヤ交換ぐらいは自分でやっている私ですが、また1つできる作業が増えました。
やってみたら意外に簡単でしたよ。
今回利用した業者さんです。
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