独立系ファイナンシャルプランナーにライフプラン作成を依頼する場合。
あるいは、自分でキャッシュフロー表を作ってみる場合。
どうもひっかかることがあります。
どちらも、何歳まで収入が○○円、退職金が○○円……みたいな前提から考えていくわけです。
生命保険の必要保障額を考えるときも同じ。相談した時点の就労状況や年収に基づいて将来を予測していくことになります。
年収、変化するでしょ?
でも、フリーランスの場合、年収は変動します。正直、数年先だって予想できません。
フリーランスだけでなく、会社員の立場も不安定化・流動化している昨今。何十年も先の年収が予測できる人なんて、もはや誰もいないかも。
そんな状況下で将来予測をすることにどんな意味があるのか、考え込んでしまいますよね。
でも支出は予測できる。
でも、収入は予測できないとしても、支出はある程度予測できます。家族の人数(子供の数)が決まれば、前提を変えて何通りでもシミュレーションを行うことはできます。
なので、将来の支出がどうなるかは、ある程度わかるんです。
そうすれば、
- 支出を抑えなければいけないのか。抑えなければならないとしたら、どの程度か。
- いくら稼がなければならないのか。
も想像できるようになってきます。
そういう意味で、シミュレーションを行うことには意味があります。
ただし。
自分でレールを敷くことにもなる。
将来を見通した一覧表を作ってしまうと、それが、自分で自分を縛るレールにもなりかねません。
その計画から外れるのが恐くならないでしょうか?
外的な理由で状況が変化する場合は関係ないでしょう。
でも、自分で何か新しいことをやりたくなったとき。かつて自分がやった将来予測から外れることが恐くならないでしょうか。
キャッシュフロー表が、そんな足かせにならなければいいなと思います。
とにかく、必要なだけ稼げばいいんです。