先月、ヘモグロビン値が低すぎて献血できなかった私です。
普段から低めなんですが、献血基準の下限である12.0 g/dL(男性)を下回ってしまいました。
ちょうど先月のNHK「ガッテン」でも、鉄分不足はいろいろ問題があるということでした。
※番組中で、マラソン後にヘモグロビンが減少するかどうかという実験をやっていましたが、トレッドミル上を1時間走った後、ヘモグロビン値が確か10%程度低下したという結果だった記憶があります(上のページにこの結果は載っていません)。
私が献血不可だった日も献血前にジョギングしましたから、それもよくなかったのかも。
そこで、鉄分不足を改善する方法を考えました。
鉄分を補給することによりスタミナがアップするなら嬉しいですから。
上記ページによれば、鉄鍋で水を10分加熱してから料理すると、1日の不足分が摂取できるとか。
でも、鉄のフライパンや鉄の中華鍋は使っていますが、みそ汁などの料理に鉄鍋はちょっと。
他の方法が何かないか考えました。
よく言われるのが「鉄タマゴ」。
タマゴ形をした鉄の塊です。
料理のときにこれを鍋に入れておけば、鉄分が出て補給になるという商品です。
しかし、(実物を見たわけではありませんが)これって結構大きいですよね?
もっと「水に浸りやすい」形状のものがないかなあと思っていました。
そんなときに見つけたのが、「てつまる」という商品。
まあ……ただの鉄の輪っかです。たぶん。
ホームセンターに行けば同じような金具が100円ぐらいで売られていますが、この商品には「食品衛生法適合」という表示もあるので、よしとしましょう。
外径約7cm。
「鉄分溶出量15.1ppm」とありますが、これはどれぐらいの量なんでしょう?
試験条件は、表示にあるとおり「4%酢酸中で常温、24時間」。けっこう過酷な(厳しい)条件ではないでしょうか? 「薄い酢」に24時間も入れておいたら、少しサビが出そうです。
15.1 ppmは濃度ですから、鉄が重量でどれぐらい溶出するのかを、試しに計算してみます。
水500ml=500gに鉄が15.1 ppm溶出したとすると、
500×15.1/1,000,000=0.00755(g)=7.55 mg。
ちなみに、成人の1日あたり推奨鉄分摂取量は約7~10 mg(年齢・性別によって差があります)。
(参考)
「健康食品」の安全性・有効性情報(国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所)
上記の過酷な条件で7.5 mg溶出するかどうかですから、みそ汁を作るとき鍋に入れるぐらいでは、鉄分摂取量が多くなりすぎることはなさそうです。
これから毎日、インスタントコーヒーを飲むときとみそ汁を作るときのお湯にこれを入れてみることにします。はたして鉄分補給になるかどうか?
(2018.8.17追記)
2,3ヵ月使ってみましたが、献血時のヘモグロビン量にはあまり変化はみられませんでしたね…。私の場合、「献血直前にジョギングをしたかどうか」の方が、ヘモグロビン量への影響が大きいと思われます。
それとこの「てつまる」、注意書きにある通り、かなり錆びます。「サビを落としてからご使用ください」と表示されていますが、私は使用前に、表示にある金属タワシでなく普通のスポンジ+洗剤でこすって洗っていました。でもその程度では、それを入れて沸かしたお湯でインスタントコーヒーを入れると、味が変わります。コーヒー好きの方なら許容できない程の味の変わり方ですので、ご注意ください。みそ汁ならわからないかも。
しかしその後、鉄分補給には「きなこ」の方が効果がある!という考えに至りました。
きなこ100gには、1日に必要な鉄分が全部含まれています。
きなこを水や豆乳と混ぜて、毎日のようにマグカップ1杯食べる(飲む)ようになってから、ヘモグロビン不足で献血不可になることがなくなりました。
ただし。
成分表示を見てもらえればわかりますが、カロリーには要注意です…。