桂歌丸さんが亡くなりました。
死因は慢性閉塞性肺疾患(COPD)。数年前から,鼻に酸素チューブを付けていらっしゃった姿はみなさんご存じでしょう。
このCOPD,最近聞くようになった病名です。
以前は慢性気管支炎とか肺気腫と呼ばれていました。
大きな原因は,たばこです。
長年の喫煙で肺の組織が傷み,呼吸が十分にできなくなってしまう病気です。
喫煙習慣のある方がどんどん高齢になり,肺癌とともにCOPDの患者さんも,これからきっと増えていくばかりでしょう。
鼻にチューブをつけている方,小さなカートに載せた酸素ボンベを手放せない方の姿も,ときどき見かけるようになりました。
十分な呼吸ができず常に苦しい。
酸素ボンベのおかげで行動が制限されてしまう。
そんな病気です。
下の記事にあるとおり,歌丸さんも最期は苦しい,つらい日々だったとか。
歌丸さんの死を悼む人はたくさんいるでしょう。
でもその中で,たばこを吸っている人たちのうち,COPDとたばこを結びつけて考えることができ,そして自分は禁煙しようと考える人はどれだけいるのでしょうか。
暴飲暴食を繰り返し,たばこをやめず,「太く短く生きられればいい。ぽっくり死ねばいい」とうそぶく人。そういう人ほど,多分そういう死に方はできません。
どうか禁煙してください。
私の父も,最期はCOPDでチューブが離せませんでした。
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