昨日はめずらしく朝から夕方まで丸一日外出していたんですが、ふと昔を思い出しました。
毎朝ばたばたと子供を保育園に送っていき、日中は家で仕事をし、夕方に子供を迎えに行って夕食を作り、食べさせ、風呂に入れ、片付け、寝かしつけて、その後も仕事をしていた頃。
もちろん日中は昼寝もしていたし(眠いと仕事になりませんから)、食料品の買い出しに出かけたりもしましたが、細切れの時間が少し空いたとしても何をできるわけでもなく、仕事と最低限の家事・育児を、とにかく右から左に片付けていく日々でした。
そんな中、保育園の保護者会役員会が夕方にあった日のことです。
そういうときには特別に、園内の別室で子供を見ていてもらうこともできるんですが、その日は妻が早く帰れる日だったので、妻にお迎えを頼み、先に家でごはんを食べていてもらうことにしました。
保護者会役員会があるのは、だいたい大きな行事の前です。でも行事そのものは園が行うものがほとんどなので、保護者会として大変なことはありません。ですから、役員会とは言うものの行事の内容確認や意見を少々出してもらう程度で何事もなく進む、1時間程度の会議です。
それが終わり、家に帰ったとき。
玄関のドアを開けて家に入ると、少し奥にある居間には電気が点いていて、早く帰っていた子供らが食後にはしゃいでいる声が聞こえました。
そのとき、しみじみ思ったんです。家っていいな、と。
家の中では、何ということはない、いつもと変わりない風景だったんですが、そこに「外から帰ってくる」だけで全然違う。
ずっと「家の中」にいて次から次へと作業を回しているときの感覚とは全然違う、大げさに言えば「団欒」のようなものが、感じられたんです。
家がいいなと思えるようになるには、いったん家の外に出なければダメなのかも。
そんなことを思いました。
外で仕事をしているおとうさんは、もしかしたら毎晩こんな気持ちを味わっているのかもしれません。「子供が起きている時間になんか帰れない」っていう人が大部分かもしれませんけど。
Photo by 写真素材 足成
ところで昨日は、夕方6時半ごろ家に帰ってくると、先に帰って来ていた末っ子が1人、静かな家のなか無言でパソコンに向かっていました。時は流れた……。