生まれて初めて、NHKの朝の連続テレビ小説を毎朝見ている私です。
今朝は、ヒロイン常子の妹である鞠子のセリフに、ちょっと考えてしまいました。
「小説家になりたくて大学まで行かせてもらったのに、小説家にもなれず編集者にもなれず、そんなことでは結婚なんかできない、そんな風に目標をころころ変えるわけにいかない、水田さんにも失礼」
うろ覚えですが、こんな感じのセリフだったかと。
もしかしたら今でも、結婚をゴールだと思ってる人って多いんでしょうか?
もちろん戦後が設定のフィクションのドラマですから、「女性は結婚して家庭に入り家庭を守る」みたいな意識が普通だと言いたいのであれば、こういうセリフでもいいのかもしれません。
でも鞠子は青踏を読んで平塚らいてうに心酔しているようだし、そのあたりどうなんでしょう。
結婚がゴールだなんて、もちろん、絶対そんなことありません。
既婚者ならよくわかりますよね。
マンガで、「めでたくゴールイン!」みたいな場面を見ると失笑してしまいます……。
20歳ならまだ人生の1/4、30歳なら1/3ですから、そこからさきの人生の方がずっと長いし、その過程では予想もできなかったことが次々起きるわけですから。
通過点に過ぎません。
稼げるようになったら結婚しようとか、
貯金がいくらになったら結婚しようとか、
そんなこと考えているといつまで経っても結婚できませんよ。
結婚したい相手がいるなら、すぐ具体的に考えた方がいいと思いますね。
相手がいない場合は、探すところから始めなきゃいけませんが…(私みたいに)
そもそも、目標を変えることだって、私は悪いことだとは思いません。
自分が考えること、やりたいことなんて、それまでの限られた経験に基づいたものでしかないわけですから、いろいろな経験をした結果として自分の考え方が変わり、やりたいことが変わっても全然かまわないと思っています。
自分が好きな服が必ず自分に似合うわけじゃありません。
目標を変えられない「呪い」にとりつかれてしまう場合も、もちろんありますが。
下記はそんなことに触れられている対談本です。
(2016.8.9追記)
今日の回で,「変わることっていいことよ」と平塚らいてう先生(真野響子)に言われてしまいました笑。