今日は,絵本『めの まど あけろ』(福音館書店,文:谷川修太郎,絵:長新太)について。
(やっぱり日に焼けてる……)
朝起きてから夜寝るまでの1日のいろいろな場面が,谷川俊太郎の11編の詩と長新太の絵になっています。
「めのまどあけろ おひさままってるぞ」
から始まり,
「ねんねんころり ねんころり」
で終わる一冊です。
「詩」って,ともすると「面白くない」「つまらない」と最初から敬遠しがちかもしれません。
でもたとえばこの『めのまどあけろ』,読み聞かせをすると,面白い言葉のリズムに子ども達は大喜びでした。
一番人気はやっぱりこれ。早口言葉にもなります。
私が読むと,子どもたちも一緒になって声に出していました。
私がなぜか好きなのは,最後のこれ。
「たらこかずのこ…」で盛り上がっていたこどもも,ちゃんと静かになります。
夜のしんとした静かな空気。
ふとんにもぐったときの暗闇。
暗闇の底に,トンネルの出口のように遠くに見えるテレビが,何かの画像を明るく映している。
真っ暗な中,小さくみえる無音の明るい窓。
でもそこまでたどり着くことはできず,遠くから見ているしかない。
……そんな幻想的な雰囲気を想像します。
ねんねんころり,ねんころり。
そう言って,寝る前の読み聞かせを静かに終えることができる絵本です。
図書館ででも手にとってみてください。