※個人の感想です笑。
福音館書店の『しょうぼうじどうしゃ じぷた』,絵本の古典ですね。
(日に焼けちゃってる……)
長男か長女が生まれたときに,義姉からいただきました。
大きなはしご車や高圧車,救急車が子どもたちの人気を集めている脇で,注目されず寂しくしているジープの消防車,じぷた。町の小さなボヤに出動するぐらいで,他の消防車からバカにされ,自分ももっと大きくてかっこよかったらなあとうらやむ日々。
でも,そんなときに山火事が。
山なのではしご車は使えない。高圧車は大き過ぎて山に入れない。けが人もいない。
じぶた,たのむぞ!と署長さんに言われたじぷたは,山火事をみごとに消します。
その活躍は新聞にも取り上げられ,じぷたは子どもたちの人気者になった,というお話です。
お話としては,よくありそうなストーリー。
でもどういうわけか私,この絵本を最初に読んだときから,特定の場所でうるっと来てしまうんです。
「せまい けわしい やまみちでも,ジープの じぷたなら へいきです」
「せまい,けわしい」という,別に何ということはない韻を踏んだリズム。どうもこれに,私の神経回路のどこかがぴったりとあてはまって,反応してしまうようなんです。
最初に読んだときそこに反応してしまったので,もうダメ。
2回目以降は,「まちを はしりぬけて」と読んだあたりから,もう予感でうるっと来はじめてしまいます。
もともと私,「1人1人が特別な能力を発揮して貢献する」 というようなお話が好きなんですよね。
「シナの5人きょうだい」とか。
- 作者: クレール・H・ビショップ,クルト・ヴィーゼ,かわもとさぶろう
- 出版社/メーカー: 瑞雲舎
- 発売日: 1995/10/26
- メディア: 単行本
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時代遅れの古くさい絵本に見えるかもしれませんが,ときにはこんな絵本も手にとってみてください。
初版は1963年。うわ,私と同い年だ……。
東京タワー建設が1958年。
東海道新幹線開通が1964年。
高度成長期,「大きいことはいいことだ」(森永エールチョコレートのCMソング)という時代でした。