燃え盛りながら落下する、巨大な隕石を見た。
私の不思議体験です。
それは、小学校の3学期が終わる修了式だったか、あるいは4月の始業式の日。校庭で朝礼が行われた後のこと。
朝礼終了後、クラスで並んで歩いているとき、ふと見上げた空に巨大な隕石が見えたんです。
すっきりと晴れた青空の中、オレンジ色の炎をめらめらと上げながら落ちてくる、巨大な丸い岩石。
流れ星のような「光る点」ではありません。まるで特撮かCGのように、燃えていることが肉眼ではっきりわかる大きな塊が、空をななめに落ちていきました。(「火球」と呼んだ方がふさわしいかもしれません)
(こんなイメージ。ペイントで30秒で描きました)
落ちていった後の青空には、白煙が尾を引いて残っていました。
「あれ何?」
そばを歩いていた先生に尋ねると。
「飛行機雲だよ。」
先生はそう答えただけでした。特に何も変わったことはない、というふうに。
もう落ちた後だったから、先生には見えなかったんだな。
私もそう思っただけでした。
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50年近く前のことを思い出しながらこうやって書いてみると、改めて、おかしなことばかりであることに気付きます。
これが一体いつのことだったのか、今となっては正確な日時を思い出すことはできませんが、小学校1年生か2年生の3月の修了式、あるいは4月の始業式の後だったと記憶しています。
だとすると、昭和46年(1971年)3月か4月、あるいは昭和47年(1972年)3月。(年がバレバレ)
私は当時、横浜市磯子区のとある小学校に通っていましたが、昭和47年3月末にそこから転校したので、目撃したとすればそれ以前ということになります。
ところが、ネットを少し調べてみても、その時期にそんな火球があったという情報は見当たりません。
そもそも、炎をめらめらと上げるマンガのような火球というのは、どう考えてもおかしい。そんなものが本当にあったのなら、その場にたくさんいた他の子どもが誰一人気付かないわけがなく、大騒ぎする子がいたはずです。しかしそんなことはなく、私自身も(おとなしい子どもでしたが)「ねえ、今の見なかった? 気付かなかった?」などと騒ぐことはしませんでした。
それに、もしそんなものが本当に落ちたのなら大ニュースになったはず。2013年にロシアに落ちた隕石のように、広範囲にわたり大きな被害をもたらした可能性だってあります。しかし、小学生とはいえテレビのニュースぐらいはよく見ていましたが、私の記憶にはそんなことは全くありません。
そもそも、「昭和46年か47年の3月か4月の、校庭での朝礼の後」という具体性のある記憶にも、怪しい点があります。
校庭で朝礼が終わった後なら、そのまま校舎の昇降口に向かうはず。しかし私がその隕石を目撃したのは、校門の外にある歩道橋の上を、クラスで並んで歩いているときだったんです。
「朝礼後に、クラス全員で外の歩道橋を渡る」?
何でそんなことをしたのか。あるいは全く別の場面の記憶とごっちゃになっているのか。とにかく、つじつまが合いません。
一体あれは何だったんだろう?
例えば、太陽か何かを見た後の残像が巨大な火球のように見えたのか。
その場で本当にまぼろしを見たのか。
夢で見たことを現実のように思い込んだのか。
何回も考え、思い出しているうちに、記憶が混乱し、自分で記憶を偽造・ねつ造して、つぎはぎだらけの「偽の記憶」を作り上げてしまったのか。
長年、私の記憶の中で大きな謎として残っています。
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たまたま、noteのタグ「#私の不思議体験」をみかけたので、初めてnoteを書いてみました。(同じ内容です)