普段はしまいっぱなしの礼服ですが、法事があったので引っ張り出して着ました。
ところが。
虫食い穴があったことに、後になって気付きました。
光の加減でグレーに見えますが、真っ黒の礼服です。しっかり穴が開いている。
虫食い穴の補修のため、かけはぎなどをちゃんと依頼すると、お金がかかるんですよね…。電話で問い合わせたところ、数千円はかかるとのこと。プロの技術だから仕方ないです。
しかしこの礼服、いつ買ったかよく覚えていないという年代もの。おそらく30年は経っているかも? 物持ちが良すぎでしょうか…。
(ところで、同じ礼服を30年間もサイズ調整せずに着てきたって、結構すごいと思いませんか?)
いまさら数千円をかけて直す気にはなりません。
もう30年も着ているなら新品を買おうか?という考えも頭をよぎりましたが、礼服ってほとんど着ないんですよね。最近は結婚式に呼ばれることもありません。年代的に,弔事ばかりです。
なので、「とにかく穴が目立たないように」程度に,自分で補修することにしました。
ダイソーの両面アイロン接着クロス。
そこで、この商品です。
似たような商品に、
- すそ上げテープ
- 補修クロス
もありますが、これらは布の片面に接着剤?樹脂?がついているもの。
それに対して、この「両面アイロン接着クロス」は、クロスという名称にもかかわらず、それ自体が熱で溶けて、その裏表をくっつける、いわばグルーガンで使うホットメルトのようなもの。
この両面アイロン接着クロスを試してみることにしました。
「カギザキやタバコの焼けこげの補修などに。」とあります。
「パーツを接着する場合」。パーツって何だろう?
「焼けコゲの補修など」。今回はこちらの方法でやってみます。
材質はポリアミド系樹脂。
最後にアイロンをかけるときは、当て布をしないと、はみ出た接着クロスがアイロンにくっついてしまう可能性があります。
現物はこのようなロール状。もっと量が少なくてもいいんですけどね。
実際の補修。
まず、礼服の裏側(ぬいしろなど)から共布を少量切り取りました。
このあたりがよさそう。
一部をほどき、ハサミで刻んで糸くずにします。
礼服の表側(外側)を下にして置き、虫食い穴に
- 共布から作った糸くず、
- 両面アイロン接着クロス、
- アイロン接着クロスと同じ大きさに切った共布、
の順で重ねます。
あて布をあてて、中温でアイロンを掛けました。
ところが。
上の画像でおわかりのように、メインの穴からちょっとずれてしまいました。
アイロンをかけるときにアイロンを動かすと,重ねたパーツがズレてしまうんですが、どうやらそれをやってしまったようです。
なので、周辺部の補修を追加しました。(色が変ですが,スマホのカメラのせいです)
完成状態。
こうなりました。
少なくとも、穴は開いていません。穴は。
うん,開いていない。とりあえずふさがった。
穴から下の白いワイシャツが見えてしまうこともないでしょう。
「何かにひっかけたのかな?」といった程度のほつれ、毛羽立ちに見える程度。
これなら何とかなりそうです。(それでいいのか……??)
※今回は、こちらの記事を参考にさせていただきました。