家庭用太陽光発電システムが原因の火災が問題になっています。
実はウチの屋根にも太陽電池パネルが載っています。
設置したのはもう21年も前のこと。
販売代理店がいいかげんだったのか、アフターサービスや定期点検などの案内が来た記憶がありません。なので、21年間ほとんど点検しないまま現在に至ってしまいました。
しかし、火災事故と聞いてはそのまま放っておくわけにもいきません。
さっそくメーカーのサービスセンターに電話し、業者さんに点検に来てもらいました。
家庭用太陽光発電システムの点検内容。(ウチの場合)
点検は、屋内と屋根上の両方でした。
屋内:
パワーコンディショナー(インバーター)と「接続箱」の各部の電圧チェック
太陽光発電用ブレーカーも含む各部の漏電チェック
屋外:
太陽電池モジュールの目視による状態確認
といった感じ。
確認の様子を地上から見上げているだけで怖い……。
わが家の太陽光発電システムの点検結果。
漏電等はなかったので、安全面は問題ありませんでした。
火災が発生しているのは、屋根材一体型の太陽電池モジュールばかりとのこと。
ウチの太陽電池パネルは、コロニアル(スレート)上に設置した架台に載っているタイプ。コロニアル葺きの屋根からは浮いています。
安全性に問題なかったのはよかったんですが、衝撃の事実が判明しました。
衝撃の事実その1:半分がほとんど発電していなかった。
24枚の太陽電池パネルが12枚×2系統になっていますが、そのうち片方の系統の発電出力がかなり低下していました。パネルの目視による確認で、モジュール内のハンダ不良の疑いがみられたとのこと。
後で売電量の変化を調べてみたところ、どうやら5年前(設置16年後)ぐらいから発電量が低下していた様子。最近は発電量を全然チェックしていなかったので、気付きませんでした……。
衝撃の事実その2:パワーコンディショナーがとっくに寿命。
これは各部を測定するまでもないことでしたが、パワーコンディショナーの寿命は15年程度とのこと。それが、ウチのものはもう21年!
いつ壊れてもおかしくないかも。
結論:電気設備なので点検とメンテナンスが必要。寿命もある。
太陽電池モジュール1枚1枚の出力を詳しく調べるには費用が約5万円。モジュールを交換すると1枚あたりの材料・工賃が約5万円。
パワーコンディショナーを交換すると約20万円。
余剰電力の固定価格買取制度が今年中に終わり、買取価格がダウンする中、システムをどうすべきか、悩みどころです。
まともな設置業者さんなら、定期的に点検の案内があることでしょう。
点検、ちゃんと受けた方がいいですよ。
ウチの場合、点検費用は税込19,440円でした。