子どもの就活に対する「親ブロック」の話の続きです。
前回はこちら。
大体、こういう文脈で語られるときは、
- 子どもが、規模が小さい・知名度がないが、先進性のある・新しい・今後成長が期待される会社への就職を希望。
- それに対して、親が"古い価値観"で、知名度のある大企業や公務員、銀行などへの就職を希望。
という図式で語られることが多いように思います。
では、もし逆だったらどうしましょう?
- 子どもが、大企業や銀行、公務員への就職を希望。
- それに対して、親の方が「これからはそんな就職先ではだめだ」と思ってしまったら。
私なら、
- 「大企業に入ったってこれからずっと安泰なわけじゃない。スピード感が違うし経験だって積めない。どこに配属されるかわからないし、希望する仕事ができるかどうかなんてわからない」
- 「フィンテックなど新しい技術が今後ますます発展する中、従来からの銀行は今後先細りしかない。組織としても、古い体質の塊」
- 「公務員が安定なんて過去のもの。地域の中での対人業務は神経をすり減らすだけ。公務員自体の仕事もどんどん削減されていくはず」
なんて「意見」してしまいそうです。
パソコンのディスプレイの向こう側に見える世界の影響を受けすぎているのかもしれません。
もしそれに対して
- 「大きな仕事をするにはやはり企業の規模が必要。経験を積むことができるかどうかだって自分次第」
- 「地域経済の担い手である銀行は、今後いままでとは違った形で重要になってくる。地域の発展に貢献したい」
- 「地域社会が変化するなか、公務員の役割はむしろ高まる。地元の課題を解決したい」
などと反論されたら。
どうしましょうね?
もちろん、本人がそう思うなら、子ども自身が思うように就職させるしかないでしょう。外野から言いたいことを言いがちな私と違って、就活を差し迫った「自分ごと」として考える、子ども自身の判断力を信じて。
では、
- 「なんだかんだ言ってもやっぱり大企業が無難」とか、
- 「金融系は給料がよさそう」とか、
- 「公務員は福利厚生がしっかりしてるし仕事がなくなることはない」
なんていう、ちょっと頼りない?動機だったら。
……うーん。
やはりそれでも、こちらの「意見」を言って、あとは本人にまかせるしかないでしょうね。
子どもの人生は子どものものですから。