今朝は自治会の草むしりでした。
年3回ぐらい、住んでいる市全体で一斉清掃をよびかけているんです。
ウチの自治会では、班ごとに班内の草むしりをすることになっています。
20年ぐらい前は、わが家の近辺も年齢構成がもっと若ったせいか、参加人数も多く、1時間ぐらいは作業していたように思いますが、最近は年齢がそのままスライドして高齢化。顔ぶれも減ったまま固定化し、さらに「集まって清掃するちょうどいい場所」が減ったこともあって、30分ほどで終えるようになってしまいました。
雑草と「割れ窓理論」。
草むしりと言えば、以前から気になるのは、幹線道路沿いの雑草です。
幹線道路といっても、国道や県道ほど大きくない、地域の中で交通量が比較的多い道路。
道路脇に人が住んでいる家があれば、それほどひどくはなりません。
でも、住居がない空き地だったり、工場や倉庫、畑、駐車場、賃貸アパートだったりすると、隣接する道路と歩道の境目あたりに雑草が伸び放題になっていることがあります。
こういうことも、「割れ窓理論」にあてはまりそう。
※割れ窓理論:建物の割れた窓を放置していると、地域に対する住民の関心が薄いというサインになり、犯罪を誘発しやすいという説。
割れ窓理論(Wikipedia)
家の前から地域間まで、さまざまなレベルでの雑草管理の差。
雑草管理の差は、それぞれの家の前の違いというようなミクロの視点から、もっと大きなマクロの視点までみられます。
実家に帰省するとき、車で毎回同じ道を通って100kmほど移動するんですが、そのとき国道沿いの雑草が気になるんですよ。
というのは、その100kmの中で特定の区間だけ、道路の植栽の管理が悪い区間があるんです。
国道ですから管理は国なのかもしれませんが、どういうわけか1,2の市を通る区間だけ、植栽が草ぼうぼう。あれは一体どうしてなんだろうと不思議に思っています。
- 「草ぼうぼうにならないよう、綺麗にしておくべき」と思うかどうかの個人の意識の差。
- 草むしり程度の活動を日常的に維持できるかどうかという、自治会活動の差。
- 雑草防除に予算を割くことができるかどうかという、自治体予算の差。
- 雑草防除に予算を割くことができるかどうかという、国の予算。
いろいろな理由で、「草ぼうぼう」の場所と、「雑草に気付かない程度に管理されている」場所の違いが生まれそう。
居住環境の維持における住民の役割。
税金を払ってるんだから、雑草防除ぐらい自治体がなんとかしてくれるのが当然、と考える人もいるかもしれません。
しかし、今後税収は減っていきますし、予算配分の中で雑草防除の優先順位は決して高くないでしょう。
人口が高齢化していくのも確かですが、なんとかしなければいけないのも確か。
自分が住む町を、「いい町」「選ばれる町」にするために、今後ますます、住民自らが環境維持に努めなければならなくなるに違いありません。
私も、町内で「勝手に草むしり隊」みたいなことでもやってみたい気持ちもないわけではありません。しかし一方で、そういう「お節介」が地域の中で疎まれる場合もあるんですよね……そういう実例を知っているので、そこは別の難しさもあります。
======
ところで私は、むしった雑草をごみ収集に出すとき、余裕があるときには家でしばらく乾燥させてからにしています。
こうすることで、ゴミ焼却施設の負担が減るはず。
ごみ焼却施設で、ゴミの水分を蒸発させるために燃料を使うのは、何とももったいない話です。
ずいぶん放っておいたので、もうカラカラ。