イレギュラーな事態がやってくるのはいつも夕方。
急用ができてバタバタするのは、たいてい夕食の準備をしようとしているときです。
(それ以外の時間帯はバタバタしようがないからですが)
昨晩もちょうどそんな状況で、夕食の準備を急いで済ませてしまおうと思ったとき。
うわあああ、鍋が焦げた!
26年も使い続けている愛用の鍋が!
ジャガイモの芽が出始めてしまったので、きんぴらを作ろうと思っていたんですよね。
ジャガイモとニンジンを拍子木に切り、炒めて砂糖を加え、酒と醤油と少し水を入れて煮ようと思っていたんです。
その合間にほかのことをしていたら、やはり少ない水ですから全部蒸発してしまい、焦げてしまいました。
野菜を回収した後の様子。
白やオレンジに見えるのは、鍋に張り付いたジャガイモとニンジン(あるいはその跡)です。
幸い、まだ完全に「炭」にはなっていません。ジャガイモのでんぷんと砂糖が黒くこびりついたぐらいの感じ。
早く気付いてよかった。
さあどうしよう?
確か……水に重曹を加えて煮立てるとよかったような?
と思い、手持ちの重曹のパッケージを見てみると。
「鍋の焦げ付き:たっぷりの重曹と水を入れて沸騰させる。」と書いてありました。
なので、とりあえず重曹を使ってみることに。
(ところで、アルミ鍋に対してアルカリはどうなんでしょうね……クエン酸も持っていますが、今回は使いませんでした)
鍋にとにかく水を入れて、この重曹をどさどさと投入。火にかけました。
ぐつぐつ。
ぐつぐつ。
ぶくぶくとかなり泡が出ます。とりあえずここまでやっておいて、そのまま食後まで置いておくことにしました。
ちなみに、回収したジャガイモのきんぴらはこちら。(食べられる部分)
なんとか「香ばしく」食べられました。途中で鍋から取り出した形になったので、薄味でしたが。
画像よりももっと焦げた部分は、私が食べちゃいました。
メインのおかずもう1品とみそ汁を作ってから急用を片付け、それから改めて、末っ子と普段通りの夕食。
食後、食器洗いをしてから鍋の掃除に取りかかりました。
そのまま入れておいた重曹水を捨て、焦げ付きを木べらでこそげ取ってみると。
簡単にここまで取れました。
本格的に焦げ付いて「炭」になる前でよかった。
この状態までできたので、あとはクリームクレンザーで磨いてみると。
綺麗になりました。やれやれ。
ただし、アルミ鍋に重曹を使うと、このようにちょっと曇った灰色になるようです。
指の腹でなでても滑らかなので、問題なさそう。
会社を辞めて1人暮らしを始めたとき以来26年使い続けている数少ない調理器具の1つがダメにならなくてよかった。
ちなみに、上の画像で鍋底がなんとなくドーナツ状に盛り上がって見えるのは、長年のガス台での加熱で鍋底が変形してしまったからです。
このアルミ鍋、厚みが4mm近くある厚手なので、薄い鍋よりも焦げ付きにくかったかもしれません。