以前、ウチでは夏に「よしず」を使っていました。
暑い夏に、なかなか便利だったことを憶えています。
今年は特に猛暑。昔からあるよしず、改めてもう少し見直されてもいいのでは?
「すだれ」と「よしず」。違いは?
ヨシ(葦、アシ)を連ねて作る、すだれとよしず。違いは縦か横かです。
※「人間は考える葦である」の葦。植物としてはアシですが、「悪し」につながるということで、ヨシと呼ばれています。スルメをあたりめと呼ぶのと同じ。
……と思いながらウィキペディアを見てみたら、標準和名は「ヨシ」とのこと。知らなかった…一つ勉強になりました。
すだれは、例えばこんな感じ。
天津すだれ(よしず)W巾 176×180cm
|
葦(ヨシ)を横にして上下に並べ、連ねたものです。カーテンのように、別売の金属製・プラスチック製吊り下げフックを使って、窓枠から吊り下げて使います。
一方、よしずはこんな感じ。
よしず 簾 たてず たてすだれ 日よけ 高さ210cm幅180cm(7尺×6尺)【節電】[fs01gm]【RCP】【HLS_DU】
|
(大型商品なので通販の場合は送料に注意です)
ヨシを縦にして左右に並べ、連ねてあります。
窓の外に、窓だけでなく周囲の壁も覆うようにして斜めに立てかけ、使います。
立てかけるので、1階かベランダの2階の窓にしか使えません。
すだれのデメリット。
ベランダでない2階の窓だとすだれしか選択肢がありませんが、
- フックで吊り下げなければならない。
- 風でバタバタしないよう、下もしっかり固定しなければならない。
というところが意外に面倒です。また、
- 窓を完全に塞いでしまうと風通しがよくない。
という欠点もあります。
カーテンと違い、建物の外で日射を遮る点はいいんですが、総合的にみて普通のカーテンと比べてどの程度メリットが大きいかというと、微妙かもしれません。
よしずのメリット。
それに比べて、1階の窓だとよしずが使えます。
よしずにはメリットがいろいろ。
固定の必要がない。
窓の外、建物の壁に立てかけるだけでOKです。風が強いときは丸めて寝かせておけば大丈夫。
布製のおしゃれなタープのような日よけは、建物側も下側もしっかり固定しなければいけませんし、それでも風でバタつきますが、よしずならそんな必要は全くなく、少々の風なら心配ありません。
立てかけるので、左右に大きな開口部ができ、風通しがいい。
すだれは窓の外をぴったり塞いでしまいますが、よしずは斜めに立てかけるので、左右に三角形の大きな開口部ができます。この違いが大きい!しっかり目かくしになるのに、風通しがすごくいいんです。
すだれと同じく、日射の熱を部屋の外で遮断するという点もカーテンと違うメリットです。直射日光を室内のカーテンで遮ろうとすると、カーテン自体は温まってしまいます。しかしすだれやよしずは、屋外で日射をカットするので、熱が部屋に入りません。しかもよしずなら、窓だけでなく周囲の壁まで大きくカバーします。
すだれと同じく、目かくし効果も十分です。夜でも、屋外から家の中はほとんど見えないでしょう。
というわけで、私はしばらくよしずを使っていました。
その後、部屋の前に木を植えたり、別の日よけになるものができたりで、使わなくなってしまいましたが。
真夏の日射が特に強いのは、南向きよりむしろ西日が入る部屋。
真夏は太陽高度が高いため、南向きの窓からは意外に日は入りません。一方、夕方は太陽高度が下がるため、西向きの窓からは強い日射が入ります。西向きに大きな窓がある場合は、ぜひ考えてみてください。
大きなすだれは、通販だと送料が大変。近所のホームセンターでトラックを借りて運ぶ、ホームセンターの配送サービスを使うなどすれば安く買えますよ。