連日の猛暑。
真夏の子育ては、あせもなど皮膚のトラブルで大変でしょう。
ところで、能動汗腺という言葉があります。
実際に汗を分泌できる汗腺のこと。
この数が、生まれ育った場所によって違うそうです。
ロシア人は日本人よりも少なく、日本人でも台湾・タイ・フィリピンで出生した人は能動汗腺が多いというデータがあります。
参考:
横浜市立大学運動・スポーツ科学教室の資料
http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~sport/menu/human/kankyou/3.pdf
そして、その能動汗腺の数は2歳半までに決まってしまうとか。
参考:滋賀県立医科大学の資料
痛みと鎮痛の基礎知識 - Pain Relief ー体温調節
なので、乳幼児期にある程度の暑さを経験することは必要だと思われます。
ただし、乳幼児期に冷房を使ったかどうかでは汗のかきやすさに差がなかったとする研究も。
(参考)
Abstractを読んだだけでは、乳幼児期のエアコン使用条件がどの程度考慮されたかわかりませんでしたが。
そしてもちろん、「どれだけ暑くてもエアコンなど使わず、暑さに耐えられる体に!」なんていうことが、子どもにとっていいわけがありません。
殺人的な暑さのときはエアコンを使って体を休め、25℃とか30℃程度の「普通の暑さ」のときに短時間たっぷり汗をかかせて、その後はしっかり水風呂でもプールでもエアコンでも使えばいいのだろうと思います。
今回は、下記のブログ記事も参考にさせていただきました。
赤ちゃんの時期に冷房(クーラー)をつけると汗腺が開かない、のは本当か|33歳女医、やっと子どもができた頃