フリーランス兼業主夫日記

フリーランス、プラスなりゆきで兼業主夫的生活になって25年超え。生活や子育ての中でブログネタを探しています。記事の内容はその時点の思いつき。現在は考え方が違っているかもしれません。

アマチュア無線局の非常通信。全く注目されないけれど、災害時に陰で活躍しているはず。

 

「アマチュア無線」というものがあります。(アマチュア無線そのもの、及びアマチュア無線を楽しむ人のことを「ハム」と呼んだりします。)

 

国家試験に合格して資格を取った人が、専用の無線局(無線設備)を設置して総務省の免許を得、特定の周波数帯の電波を使い、特定の形式で無線通信を行うことが認められているもの。古くからある趣味の1つです。40年ほど前にはかなりブームになりました。

 

無線設備を操作する国家資格(無線従事者免許)は何段階かあり、簡単なものであれば、小学校高学年でも頑張れば合格できます(たぶん…)。

 

無線設備には、使用する周波数帯や送信する電波の強さによって、大きな据え置き型の無線機からハンディなトランシーバータイプのものまで、アンテナも巨大なものから小さなものまでさまざま。

住宅地などで、テレビのアンテナとは違う巨大なアンテナ、変わった形をしたアンテナをみかけて、「あれは何だろう?」と思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

アマチュア無線は、インターネットなど存在しない時代から、世界中の人と交流する手段の1つとして楽しまれてきました。免許なしで誰でも使える出力の小さい無線機と異なり、アマチュア無線で許可を受けて使用する無線機では、使用する周波数帯によっては世界中に電波が届きます。

 

また、無線通信の技術面に興味をもつ方も多く、弱い電波でできるだけ遠方との交信を試みる人、送受信機やアンテナの研究をする人、個人で衛星通信を試みる人、月面に電波を反射させて通信しようとする人など、さまざまなことが趣味として行われてきました。(昔はそうでしたが、今はもっといろいろなことが行われているのでしょう)

 

アマチュア無線局による非常通信。

 

そのように趣味として公的に認められてきたアマチュア無線ですが、非常時の通信手段としての使用も認められています。

 

www.tele.soumu.go.jp

 

上記の総務省サイトの記載にある通り、通常の有線通信が使用できない災害時などでは、許可されている条件を超えてアマチュア無線局を運用し、通信を行うことが認められています。

阪神淡路大震災や東日本大震災では、多くのアマチュア無線家が非常通信に参加し、被害の把握や救援に貢献したとのこと。

 

ローテクの見直し?

 

災害時にアマチュア無線が有効である可能性がある理由の1つは、携帯電話・インターネットと違い、基地局のような基幹システムが全く必要ないこと。電源とそれで動く無線機、操作できる人がその場にいるだけで、無線通信できるんです。

バッテリーで動く小型の無線機があるだけで、非常時にはずいぶん違うかもしれません。

 

現代の高度に発達したシステムが機能しない緊急事態に陥ったとき、戦前からほそぼそと生き延びてきたこういうローテク(とその現代の末裔)が役に立つこともあるのかも、などと思います。

 

私自身は、無線従事者免許を40年以上前に取ったっきりで、もういろいろ忘れてしまいましたけどね。

 

第4級ハム国試 要点マスター 2018 (アマチュア無線技士問題集)

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