ゴールデンウィーク。混雑が嫌いな私は自宅でのんびりしていることが多いです。
毎年のようにやっているのは、草むしり。ちょうど雑草が勢いよく伸びたぐらいの時期ですからね。
家の前の道路で、舗装の隙間から生えてきた雑草を抜いていたとき。
1本の草が目に入りました。
これは……キュウリグサ!
(上の画像は翌日に撮影したものなので、発見した日よりもかなりしおれてしまっています)
葉っぱをもむとキュウリのような匂いがするからその名がつけられたという、雑草です。
知らない人は全く気にも止めない、「ただの雑草」でしょう。
しかし。
このキュウリグサ、花がきれいなんです。ちょうど今の時期に咲いています。
絵に描いたような、かわいらしい「お花」の形。この画像だと色がすこし薄く写ってしまっていますが、実際の花びらはもう少し青色が濃いうす青で、中心に向かうにつれて薄く白くなっていくグラデーションになっています。中心部は黄色。
この花、ワスレナグサにそっくりなんですよ。
しかし、ワスレナグサの花が6~9mmあるのに対して、キュウリグサの花はたった2mm!小さい……。知らない人は花が咲いていることにさえ気付かない小ささです。
それに、ワスレナグサは花がたくさんつきますが、キュウリグサの花は房状に咲くものの、まばらで数が少ない。しかも、房の中で順番にしか咲かない。
もうすこし大きい花なら、そしてもう少したくさん密集して花をつけるなら、観賞用としてもてはやされたかもしれないのに……と思います。
早春の原っぱで一面に咲くオオイヌノフグリの青い花も綺麗ですが、このキュウリグサのパステルカラーでメルヘンチックな花は、可憐さでは一番かもしれません(私基準)。オオイヌノフグリほどありふれていないのでプレミア感(?)もあるし、探さなければ気付かないほどの小ささで、人知れずひっそりと咲いているので。
舗装の割れ目に生えていた他の雑草(カタバミ、ツメクサ、ヒメムカシヨモギ、コニシキソウ、スギナなどなど)は抜いてしまいましたが、このキュウリグサだけは残しておきました。