成人式の振袖の「はれのひ」事件で改めて思ったことがあり、下宿先の子どもらに注意を促しておきました。
その内容をもとに、思ったことを書いてみます。
契約を急かされたり支払を迫られたときには、何かウラがあるかもと疑うべき。
「現金ですぐ払って」
「今すぐ現金払いならこれこれが得」「今すぐ現金ならちょっと値引き」
そういう風に契約を迫られたときは、何かウラがあるかもと疑った方がいい。
売る側は、経営に問題がなかったとしても、売上を現金でできるだけ早くほしがるもの。(プリペイドカードや商品券などが売られるのにはそういう理由もある)
経営に問題があり資金繰りに困っている場合はなおさら。とにかく、目先の運転資金に充てられる現金を欲しがる。
てるみくらぶ事件のときもそうでした。
「今すぐ決めないと」モノがなくなるとか、他の人が買っちゃうとかいうのも、契約を迫る常套手段です。本当かどうかなんてわかりません(たぶん嘘)。私も、家を探しているときにそう言われたことがありました(不動産業界で「ドンドン」と呼ばれた営業トーク)。
とにかく、私は「今ここで決めろ」と言われたら怪しいと思うことにしています。多少のメリットがあるかもしれないと思っても、何かのワナに嵌まるリスクを抑えるために、そのメリットの可能性は捨てます。
現金払いのリスク、保険としてのクレジットカード。
てるみくらぶ事件でもそうでしたが、今回のはれのひ事件でも、現金払いだと多分お金は帰ってきません(あっても、わずかな弁済金程度か)。でもカード払いにしていれば、カード会社が支払を免除してくれる可能性があります。なので、クレジットカード払いにすることには、そういう保険としてのメリットがあります。
高額の前払いには注意が必要。
高額の前払いをするときには、このようなことを頭の隅においておいておくべきでしょう。前金支払後の倒産といった事件は、いままでにも英会話やエステなどで繰り返されてきました。
ちなみに、プリペイドカードや商品券、ポイントなどは、
「全国百貨店共通商品券」というものがあります。日本百貨店協会に加盟している百貨店ならどこでも使える商品券ですが、これにも落とし穴が1つ。
「全国共通」とは言っても、それを発行した百貨店が経営破綻した場合、その商品券は使えなくなるんです。そのような理由で全国百貨店共通商品券が使えなくなった例は、いくつかあります。
まあ、私も子どもが通った教習所の経営が大丈夫かまでは、確認しなかったんですけどね。