秋というより、季節はもう冬ですが。
「14ひき」シリーズの絵本(いわむらかずお作、童心社)は子供が小さい頃よく読みました。
全12巻。ねずみの家族の四季の生活を描いた絵本です。
その中で、『14ひきのやまいも』は、秋に家族14ひきでやまいもを掘りにでかけるお話。
通り道には、さまざまな秋の草木が、植物図鑑のように描かれています(描かれている植物は、表紙と裏表紙の見返しに名前入りで紹介)。
全ページ見開きで細かく描き込まれているので、
ここにこんなものがある!
これは何だろう?
ここで○○くんがこんなことをしてる!
……といった発見の楽しみがあります。
最後のページ。
ろうそくの色が暖かい、一家団らんの秋の夜の食卓。
「14ひきのおいしいゆうごはん。」と、寝る前の読み聞かせを静かに終えて、ゆっくりページを閉じることができるのではないでしょうか。
栃木県那珂川市には、作者の名前を冠した「いわむらかずお絵本の丘美術館」もあります。
自然を生かした美しい施設で、いろいろな企画・イベントも行われています。