昨日は、生鮭のホイル焼きについて書きました。
そのとき副菜にしたのが、「無限キャベツ」。
ネットでよく見る簡単レシピに「無限ピーマン」というのがあります。
- ピーマンを細切りにし、
- ツナを載せて、
- 粉末鶏ガラスープをふりかけて、
- 電子レンジで加熱してこしょうを振れば、ハイ出来上がり。
という感じのもの。
ハンパなキャベツが残っていたので、ピーマンをキャベツに代えて同じように作り、副菜にしたんです。ただし、粉末鶏ガラスープは使わずに。
粉末鶏ガラスープ、便利だけど。
実は、最初に無限ピーマンをネットで見た通りに作ってみたら、随分しょっぱかったんですよ。それ以来、粉末鶏ガラスープを入れずに作っています。私にとっては、ツナの味と塩分だけで全く問題ありません。
例えば独身の若いひとり暮らしで料理に手間もかけられないなら、簡単にできてしかも満足感のある「濃い味」にするために、こういう粉末スープの素は便利なのでしょう。おいしいものを自分で工夫して作り、食べるのは楽しいものです。
でもこういうものは一種の調味料であり、しかも「中毒性」があるので、注意しないと味付けがどんどん濃くなってしまいます。濃い味がついていないと、食べたとき物足りなく感じるようになってしまうんです。ハッピーターンのハッピーパウダーが大好きな人、大丈夫なのかと心配です。
粉末コンソメも同じ。
鶏ガラスープだけでなくコンソメも、私はキューブでなく使いやすい粉末のものを使っています。スープのベースにするときのほか、チキンライスを作るときなどにもよく振りますが、それも場合によるのではないかと。
たとえばパスタソースを作るとき。オリーブオイル・ニンニク・トマト缶と塩だけで、十分おいしいトマトソースができます。そこに調味料を加える必要はありません。
もともと日本人は文化的に「だし」の味、つまりアミノ酸の味、つまり調味料の味を欲するのでしょう。例えばヨーロッパには、日本のような簡単にできる「だし」はありませんから(手間のかかるフォン類だけ。家庭料理では使わない)。
アミノ酸の味は日本料理のおいしさ、日本人が感じる味の源ではありますが、やりすぎるのはどうかと思います。
塩昆布も同じ。
同様にネットの簡単レシピでよく登場する塩こんぶ。あれも、名前からは「こんぶの細切りに塩を振ったもの?」と想像させますが、かなり調味料が使われているのではないかと想像します。
ざく切りにした白菜やキャベツなどを塩昆布ともんで浅漬けを作ったことがありますが、私の感覚では、どうも味がくどすぎる。
私は、別に「自然が第一、人工のものは嫌い」というわけではありません。
でも、味覚は慣れの影響が大きい。濃い方、濃い方にどんどん向かってしまうのかもしれないという点は意識しておいた方がいいと思います。健康の点からも。