先日、こんなツイートを見ました。
PTA周年行事も落ち着いたので、少し感想をメモ。
— てぃーこ (@TEEEECO) 2017年10月11日
周年事業(学校の創立○○周年、というアレです)の年に当たった中学校のPTA会長さん。周到に準備を重ね、根回しや話し合いを行い、協力者を集めて、無事に行事を終えた様子。素晴らしいです。本当にお疲れさまでした。
私も、小学校のPTAで周年に少しかかわり、中学校のPTAでは周年事業の実行委員長もやりました。
周年事業は、私が知る限り、
- 記念式典
- 記念誌
- 記念事業(音楽鑑賞会、学校への備品寄贈、記念品配付など、学校によって内容はさまざま)
- 来賓を招いての祝賀会
といった内容が多いのではないかと思います。
周年事業の難しさその1:10年に1回しかない。
「創立○○周年」という周年事業には、いくつもの難しさがあります。
難しい点の第1は、普通10年に1回しか行われないこと。なので、前回の記録がなかったり乏しかったり、経験者が残っていなかったり。
経験者やOBに話を聞いても、細部まで憶えているとは限りません。
なので、手探りで、過去の資料を探すことからとりかかることになります。
場合によっては、ゼロから考えることが必要になる場合も。
しかし逆に、記録がない・みんな忘れているということは、前例に囚われる必要がそれほどないことも意味しています。こまごました点で「こうしなきゃいけない」という制約が少ないのなら、やりやすくなる面もあります。
それに、世の中も変わっています。
ひとつの例として、昔は各方面から寄付を集めるということが結構普通に行われていたようですが、現在は寄付集めは以前よりも難しくなっているように思います。大変な労力がかかるのはもちろんですが、それ以外に、例えば寄付といっても「暗黙の強制」と受け取られて問題視されるのではないかといった心配があるからです。
周年事業の難しさその2:「通常の活動」にプラスされる。
周年事業の年は、例年のPTA活動にプラスして周年事業の準備・運営を行う場合が多いでしょう。そうなると人員のやりくりなどが難しくなることもあるかもしれません。
周年の年だけ通常のPTA活動を減らすことが可能だといいのかもしれませんが、なかなかそうもいかないのが実情です。
周年事業の難しさその3:規模が大きい。
私が関わった中学校の周年事業では、記念式典のために市内で一番大きなホールを借り、来賓には市長以下100名以上を招待しました。中学校の学区は広いので、学区内の自治会は40以上。小学校区ごとに事情もそれぞれ異なります。
それまでの蓄積、経験が試される。
なので、
- PTA OBとのつながり
- 地域(自治会、地域の関係諸団体)とのつながり
がどれだけ維持されてきたかが、ひとつのカギになります。それによって、「どこに・誰に話を通しておくべきか」も早い段階で見えてくるはず。(コレ重要)
私が実行委員長をやった中学校の周年事業でも、各小学校区の地域事情に精通したメンバーがいたおかげで非常に助かりました。
地域、つまり学校外とのつながりのほか、PTA内の人間関係や人脈ももちろん重要です。そもそも、実行委員を引き受けてくれる人がいなければなりませんから。
それまでPTAの各種役員のなり手がない状態が続いていたり、普段の活動で悪評が立っていたりすると、こういうときにたちまち困難に直面します。「あの人ならやってくれそう」という顔がたくさん浮かぶようだと進めやすいでしょう。
また、周年事業はそれぞれの小・中学校で10年ごとに行われるので、学区内の小中学校は決まった周期(時間差)で周年に当たります。なので、中学校の周年事業の場合は、学区内の小学校の周年事業を経験したばかりのメンバーが中学校でも協力してくれる可能性があります。そうなると、小学校での経験を発揮してもらえて非常に心強い。ただしそのためには、小学校で周年事業に参加して「やってよかった」と思ってもらえていなければなりません。
終わりよければ全てよし。
イレギュラーな活動が加わる周年のときには、いろいろなトラブルが起きる可能性があります。しこりが残ったという話も聞いたことがあります。
ふだん学校を支えてくれている地域の方々に「よかったよかった」と言ってもらえるような、そして何よりも、実行委員の方々に「やってよかった」と思ってもらえるような活動でありたいものです。
必要ないかもしれないけど。
— てぃーこ (@TEEEECO) 2017年10月11日
やるからにはそこに価値を見いだせればいい。
義務感のみの人にも、終わったら楽しかったと思って貰えてたら嬉しい。
よし、これでおしまい。
周年事業が終わった翌年、実行委員として活躍してくれた方の名前を新任のPTA本部役員の中にみつけたときには、嬉しかったですね。