(また昆虫ネタか……)
ヒアリの報道もだんだん減ってきたようです。
昆虫ではありませんが、セアカゴケグモの話も全然聞かなくなりましたしね。
時期的には、秋になるにつれ凶暴になってくるスズメバチ関連のニュースが増えてくるかもしれません。
でも、外来昆虫は各地で地味に問題になりつつあるようです。
しばらく前のNHKの「ニュース シブ5時」で取り上げられていました。
ブラウジングアント。
名古屋港のある石垣一帯を、「ブラウジングアント」と呼ばれる外来のアリが占拠してしまったようです。
「ハヤトゲフシアリ」という和名がついたとか。
このアリ、人間に対する毒はないものの、活動性・繁殖力が非常に高く、他の昆虫などを補食するため生態系に悪影響があるとか。
(2018.04.20追記)
名古屋港で本格的駆除が始まることになったということです。
フェモラータオオモモブトハムシ。
ピンク色の金属光沢がある美しい甲虫です。三重県周辺で発見されているそうです。
英語で「ふともも」がfemur、形容詞「ふとももの」がfemoralなので、ラテン語のフェモラータfemorataはきっと、ふとももという意味なのでしょう。和名でも「モモブト」が表しているように、後ろ足が不釣り合いに太い、マッチョでちょっとユーモラス(アンバランス)な外見のハムシです。
現在は幼虫がクズ(つる性雑草)を食べて繁殖しているようですが、インゲンマメなど農作物の食害も予想されることが、小学生(確か)の自由研究でわかったとか。
外来昆虫の3つの影響。
- 人間に対する悪影響(毒)
- 生態系に対する悪影響(在来の生態系を壊す)
- 農業被害(作物を食害するなど)
の3種類の影響があります。
海外との交通による場合もそうですが、特に観賞用などで外来生物を飼育する人は本当に気をつけてほしい。
番組内で、取材したNHK記者さんは「外来昆虫についても通報窓口がほしい」と言っていました。見慣れない虫がいないかどうか、関心をもって周囲を見回した方がいいかもしれません。
「オレは、外来種だろうがなんだろうが、腹が減ったら食っちゃうけどね」
ウチの外壁にいたオオカマキリ。前足の付け根が赤いのがチョウセンカマキリ、黄色いのがオオカマキリだそうです。