まあ暑いとは言うものの、火を使う料理はそれほど苦にならないんですけどね。
この間、「とんかつは簡単な料理か」を書いて以来ずっと頭にひっかかっていました。
……「天ぷらは簡単?」
カツや冷凍コロッケなど、揚げ物は平気で日常的にやっている私ですが、天ぷらだけは過去25年間でたぶん1~2回しかやったことがありません。前回揚げたのはいつだったか記憶にない。10年前だったか15年前だったか。
なぜかというと、その数少ない経験で出来た天ぷらが、油でベタベタの印象だったんですよね。またやろうという気が起きないほどに。
そしてそれから長い月日、いや長い年月が流れ。
天ぷら大好きな私ですが、天ぷらを食べる機会はなかなかありません。
近くに天丼てんやもないし。外食には月1~2ぐらいで出かけますが、天ぷらを食べに行こうとはなかなかなりません。高いし。(そこか)
結局、「自分で揚げないと食べられない」。なので重い腰を上げてやってみよう、というわけです。
材料は。
エビやキスなどは、なくても全く問題ありません。野菜のみで行きます。とことん安上がりな私。
ちょうど季節は夏です。なすの天ぷら、いいですよね~。庭に生えてるしそも揚げよう。みょうがもあるとよかったんですが、まだ出てきていませんでした。あとは、ししとうとサツマイモ。カボチャもいいんですが在庫がないので、これぐらいで十分です。
以前は、かき揚げをやったのが失敗の大きな原因だったような気がします。衣が大量に油を吸いそうですからね。そこで今回は、かき揚げは除外。
衣を作る方法は、失敗を避ける上で大切でしょう。
料理のほとんどを「適当に」「目分量で」やってしまう私ですが、慣れない天ぷらの衣を適当に作ってしまうほど大胆ではありません。失敗しないために、粉や水をどんな割合で使うのか調べました。
参考にしたのは、キューピーのサイトです。
天ぷらをカラッとさくさくに!|キユーピーマヨネーズ裏ワザレシピ | キユーピー マヨネーズキッチン
慣れない料理のレシピを探すときは、レシピ投稿サイトではなく、食品メーカーのサイトを参考にするようにしています。
レシピ投稿サイトには当たり外れがありますが、メーカーサイトは、自社製品を間違いなくおいしくなるよう使ってもらうために、しっかり作られていると予想できるからです。「サイトの通りに作ったらまずかった!」では売上にとって逆効果になってしまいますから、そうならないように注意して記事が作られているはず。
失敗を避けるためには、衣は混ぜすぎず、冷たくしておくことが大切。ホットケーキミックスのように泡立て器でぐるぐる混ぜるのはよくありません。でも、「粉が少し残るぐらい」と言われても、箸ではうまくできない感じ。なので、泡立て器を上下に、ボウルに叩きつけるようにしてざっとまぜてみました。それを揚げるときまで冷蔵庫で冷やしておくことに。
野菜は、手を抜かずに、ちゃんと水気をキッチンペーパーで拭き取ってから衣を付けました。
鍋は、カツ類やコロッケでは浅いフライパンで揚げてしまう私ですが、今回はちゃんと揚げ物用の深くて厚い鉄鍋を使い、油の深さも確保しました。
油の温度は、野菜天なので160~180℃。衣を油に落としたとき、底につくかどうかでぷかっと浮いてくる程度。こういう知識だけは子どもの頃からあるんですけどね。
揚げ上がったものは、本当は網の上で油を切るといいんでしょうが、そういうものがありません。かと言って、すぐにキッチンペーパーの上に載せては油だらけになりそう。なので、アルミホイルをくしゃくしゃにしてフライパンに載せ、その上に揚げたものを載せれば、少しは油が切れるだろうと考えました。
(意味があったのかどうか…?)
というように、失敗しないよう、私には珍しくあれこれ気をつけて揚げた結果。
こうなりました。下は末っ子の分です。冷や奴が寄ってますが。
(下が世界地図……なぜかというと、子どもが小さいころから食卓の透明シートの下に世界地図などをはさんでいるんです)
「カラッと」というか、…バリバリに揚がりました。少なくともべたっとはしなかったので、自分としては合格点!やればできるじゃん。普段がいかにいい加減かということですね。
ただし、シソだけはぱりっとしなかったのが残念。くしゃくしゃになっちゃいました。
やってみた感想。
今回は末っ子と私の2人分しか揚げなかったので、天ぷらも結構簡単にできると思いました。これからときどきやることにします。野菜天なら安上がりだし。(やっぱりそこか)
ただし、寄る年波には勝てず、結構胃にもたれました…。