フリーランス兼業主夫日記

フリーランス、プラスなりゆきで兼業主夫的生活になって25年超え。生活や子育ての中でブログネタを探しています。記事の内容はその時点の思いつき。現在は考え方が違っているかもしれません。

思春期の子供が朝起きなくなったら! 親の覚悟が問われる。

 

先日はこんな記事が。

www.asahi.com

 

無料会員でないと全文は読めませんが、

  • 子供が朝起きられなくても、「怠け」とは限らない。
  • 自律神経の不調で「起立性調節障害」のことも。
  • 起立性調節障害は症状が変動し、午後には良くなるので親も理解しにくい。
  • 小学生の5%、中学生の10%が該当するとみられる。

 

といった内容です。

 

朝起きない=起立性調節障害の可能性も。

 

起立性調節障害」という言葉は昔から知っていました。

血圧コントロールが上手く行かない状態だということも知っていました。

でも、「朝礼のとき倒れちゃう子」ぐらいの印象しかありませんでした。

 

そうか、朝寝ている状態から血圧が上がらずに起きられないんだ? と、この記事を読んで認識を新たにしました。

 

日本小児心身医学会の起立性調節障害解説ページ。

日本小児心身医学会

 

塩分(1日10~12g)摂取・水分補給(1日1.5L)を維持するようにするというのは意外です。 要は血圧を上げればいいということなのでしょう。

 

思春期になり、急に朝起きなくなったウチの子供。

 

「朝起きない」……まさにウチの子供らのことです。

 

長男の場合。

いつ頃からだったか憶えていませんが、少なくとも小学校の集団登校では問題がなかったので、中学生になってからでしょう。

毎朝、1階から2階の子供部屋に向かって5分おきに「○○~、起きな~」とコールしていました。4、5回コールしてようやく起きてくる程度。朝食を食べるのも遅く、食べかけで遅刻寸前の時間に家を出る生活が高校卒業まで続いていました(それでも、遅刻そのものはしなかったようですが)。

ひどかったのは週末です。部活をやっていなかったので土日とも家ですが、全く起きてこない。ときどき声をかけて反応したとしても、起きてこない。昼前まで寝ているのが普通で、午後2時過ぎまで寝ていることもしばしばでした。

それでも、大学に進学して下宿している現在、毎日どんな生活をしているかはわかりませんが、少なくともちゃんと単位はとって進級し、学部を卒業して現在は大学院に進んでいます。

 

末っ子の場合。

末っ子の場合ははっきり憶えています。小学6年の10月頃から、週末に起きなくなりました。

当地は東京などと違い、ほとんどの子が公立中学に進学するのですが、末っ子は中学受験を考え、6年の春から週末のみ塾に通わせていました。それが秋になり、苦手な面接の練習が始まった直後に、朝起きなくなってしまったのです。

おまけに、塾自体にも行きたがらなくなってしまいました。

これは本人にとって大変なストレスがかかっているのだろうと、塾を辞めさせ、数ヶ月後の受験も結局は中止しました。不登校や引きこもりにつながっては大変なことですから。

 

その後、公立中学への進学後は、几帳面な性格でちゃんと朝も普通の時間に学校に行き、週末も朝早く起きて部活に出かける、健康的な中学生活を送ることができました。

部活のない日は昼前まで寝ていることが多かったのですが、高校1年の終わりころからそれもなくなり、睡眠時間を自分でコントロールしようとしている様子が見え、頼もしく思っています。朝も、1階から2階に向かって「起きなコール」をしなくても自分から起きてくるようになりました。

 

※真ん中の長女は、「朝起きない問題」は全くありませんでした。

 

親子関係を壊さないために。

 

「朝起きない」と、すぐ「怠けてる」と考えがちです。

でも、上記の記事のように、起立性調節障害の可能性もある。

睡眠障害のような場合もあるのかもしれません。

 

このことに限らず、思春期は「自分でもわかっているのにできない」ことは多いはず。

子供自身も、思うようにいかず悩んでいるかもしれないのです。

自分自身を振り返っても、やはり中学・高校の頃は朝遅くまで・昼前まで寝ていましたしね。

しかも、思っていることをうまく言語化できないのも、この時期です。

 

ただでさえ難しい、思春期の親子関係。

腫れ物に触るように接する必要は全くないと思いますし、むしろそうせずに済むように、普段から率直な、ひとりの人格として認めるコミュニケーションが求められるのだと思います。

 

子供の予想もできない変化にうろたえるのはやむを得ないでしょう。

でも、対応を誤ると、深刻な長期的影響を残すかもしれません。

 

どんな可能性を考えるべきか?

どんな声かけをすべきか?

細心の注意、おおらかな気持ち、太っ腹な覚悟。

親が試されるときです。

 

かくいう私も、末っ子に対しては、当初、非常に厳しいことを言ってしまった経験があり、今でも反省しています。

でも、いくら反省したって時間を巻き戻すことはできません。

口から出てしまった言葉は、なかったことにできないのです。

 

状況は子供によってさまざまです。

お子さんがこれから大きくなるおとうさん・おかあさん、そしてお子さんが思春期真っ最中のおとうさん・おかあさんには、お子さんの様子をよく観察し、難しい時期を大きなトラブルなく乗り越えてほしいと思います。

 

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Photo by 写真素材 足成