実家の母はまだまだ元気ですが,80歳を過ぎ足腰にも多少の不安が見えてきました。
腕の力は,以前から結構落ちている様子。
そんな母に以前から筋トレを勧めていたんですが,どうもピンとこないようです。
「筋トレ」という言い方が悪かったかな。
この言葉だと,ダンベルとかバーベルとか,ボディビルみたいなものをイメージしてしまうのかもしれません。
ウォーキングはしているけれど。
ウチの近所でも,毎日たくさんのお年寄りが散歩・ウォーキングをしています。
季節によっては,早朝に歩いている人が意外に多くてびっくりするほど。
もちろん,犬の散歩を兼ねている方も多いです。
ウォーキングはもちろん健康にいいと思います。誰かと話しながらであれば,認知症予防(「デュアルタスク」)という点でも,お年寄りにとってはなおさらいいでしょう。
でも,それだけでは十分ではないと思うんですよ。
散歩しているぐらいでは,有酸素運動というだけで,筋力や持久力は全くつかないと思います。
瞬発力,柔軟性,可動域,バランス感覚。
「あっ」と思ったときに踏ん張る脚力,腕力。
姿勢を安定させる体幹筋の筋力。
無理な姿勢を取らずに済むような,体の柔軟性や関節の可動域。
危うい状況を作らないための,バランス感覚。
そういうものを,意識して強化する必要があるんじゃないかと思っています。
そのためには,有酸素運動のほかに,筋力トレーニングとストレッチを組み合わせた方がいいんじゃないかと。
筋力は,トレーニングをすれば,年齢にかかわらずつけることができるという話も聞いたことがあります。
高齢の母に勧めるために。
正月に帰省したときに「じゃあ何をすればいいの~?」なんて言っていたので,簡単にできそうな内容のテキストを探していました。
もちろんネットにはいろいろな情報がありますが,こんな場面ではまだまだ「紙の本」が一番。どういう本がいいだろう? と考えました。
ネットや書店で探してみて選んだのが,これです。
“筋力アップ"で健康 今からでもできる! 「動けるカラダ」づくり (別冊NHKきょうの健康)
- 作者: 石井直方,NHK出版
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2016/10/19
- メディア: ムック
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これを選んだポイントは,いくつかあります。
大判であること。
紙の本であることはもちろんですが,大判で見やすいことを評価しました。
NHKのブランド。
高齢者にとって,「NHKのブランド」は強力だと考えました。「きょうの健康」とか「ためしてガッテン」とか,そういうブランドがあれば,「やってみようかな」という気にもなりやすいのではないかと。
内容が多すぎないこと。
この本では,初級編・中級編・上級編のそれぞれについて,数種類の運動が紹介されています。そこだけ見てやってくれるだけでも十分。
本当は,もっと内容が少なく,文章が少なく薄い本だとよかったんですが,そこまでピンポイントで希望に合うというわけにもいかないでしょう。
イラストが多用されている。
ほんわか系のイラストで,親しみやすいデザイン。運動も大きなイラストで説明されています。
しかも,表紙には若い男女だけでなく「おばさん」も登場させ,「年配の方も対象だよ~」とさりげなくアピール。
人ごとでなく,自分も。
これを活用して,簡単な運動を続けてくれればいいな。
とはいうものの,これって全く人ごとではありません。
本書にあるとおり,
「筋力のピークは30歳代。40歳代からは急激に落ちていく」。
私もジョギングに筋トレ,ストレッチと,いろいろやっていこうと思います。
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