数日前の記事です。
かなりの割合の人が、「文章の意味を読み取ることができない」という、ある意味衝撃的な内容です。
この記事を読んで思ったこと。
「会話も似たようなものじゃないか」
たぶん「会社」とは違う世界。
私は会社員をやめてもう25年近く経ったので、もう「そちら」の世界のことはよくわかりません。
でも、会社に代表される組織が活動するビジネスの現場では、正確な会話によるコミュニケーションが必要不可欠なのは間違いないでしょう。
迅速かつ効率的に、間違いのない成果を上げるために。
ところが、世の中のかなりの部分は、そうではないコミュニケーションで成り立っているように思います。
話が通じない。
話をしていても、相手の反応から、どの程度相手に通じているのかわからないことがあります。
あるいは、相手の話を聞いていても、言葉の間違いや表現の違いから「本当に言いたいのは違うことじゃないのかな?」と思うことがあります。
他の人の会話を横で聞いているとき、「お互いちゃんとわかってるのかな?」と疑問に感じてひやひやすることがあります。
言葉の間違いから話が通じていなかったり、事実誤認につながったり。
そして、そんな状態であることを当人たちが理解していないために、そのまま会話が続けられ、それによってさらに誤解が積み重なり、結局会話そのものが無駄になりそうなことも。
会話によって成り立つ意思疎通は、50%程度に過ぎないんじゃないかと思うこともあります。
話を正しく理解できない/聞かない。
「それでは○○について考え、○○のようにやってください」というような課題を行うワークショップ。
しかし、その意図に沿った結果が出てこないことがしばしば。
- 課題の意図を正確に理解できていない。
- そもそも、人の話をちゃんと聞いていない。
といったあたりが理由のように思えます。
話が収束しない。
何かについて相談したり決めたりする話し合い。
そんな場でも、ゴールに向かって話を収束させることができない人がよくいます。
そんな人がいると、思いついたことが口から出るために話題がどんどんズレていきます。
ある程度脱線させた後で軌道修正する繰り返し。
※逆に、思いついたことをそのまま口から出せるようになると、雑談を無限に続けることができます。超雑談力。
善し悪しではなく。
だからどうしろ、というわけではありません。
これが現実なんです。
世の中のかなりの部分は、こういう会話によってなんとかかんとか回っているという実感があります。
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