昨日は、自治会合同の運動会でした。
近隣の10以上の自治会が集まって毎年開催される、自治会対抗戦です。
予想外に天気がよくなり、ずいぶん日に焼けてしまいました。まだ首の後ろが痛いです。
Photo by 写真素材 足成
ウチの自治会はユルいので、参加人数も多くはありません。数年~10年に1回ぐらい回ってくる班長さんと、子ども会関係の親子の参加がほとんどです。
私はというと、PTAからの流れで自治会の下っ端役員も頼まれてしまっているので、毎年のように参加しています。
地域の行事の目的って何でしょう?
もちろん、運動会ですから「みんなで体を動かしましょう」というのも1つの目的でしょう。でも、それよりも大きな目的は、自治会内の関係づくりではないでしょうか。
「顔の見える関係」です。
顔の見える関係。
例えば、近所にどんな人が住んでいるかわからない。同じごみステーションを他に誰が使っているかわからない。道を歩いている人がご近所なのかどうかわからない。
東京などでは普通のことかもしれませんが、それって住環境として不安ではないでしょうか。
私など、先日は泥棒に入られてしまいましたけどね。
「顔の見える関係」=近所にどんな人が住んでいるかわかる関係の方が、住んでいて安心じゃないかと思うのです。
自治会主催の行事は、本来はそういう関係づくりが大きな目的であるはずです(実際にその目的に役立っているかどうかは別ですが…)。
それが必要なのは、困ったとき。
そういう関係があるかどうかが大きな違いになるのは、やはり「困ったとき」でしょう。
端的な例が、災害時です。
地域にまとまりがない、どんな人が住んでいるかもわからない、……では、初動対応に大きな違いが出そうです。
「税金を払っているんだから全部自治体がスムーズにやるべきだ」という考えもあるかもしれません。でもそれで全て済むものでしょうか?
そして災害以外でも、「困ったとき」に地域のつながりが必要になることはあるのではないでしょうか。子育て、介護、病気、……そんなことで困ったときに、「全部自分でなんとかする」と思って袋小路に入ってしまうことはよくありそうです。
セーフティネットとしてのPTA。
PTAも同じです。親同士のつながり、親と学校のつながり。そういうものが普段からできていれば、「困ったこと」が起きたときに対処しやすくなります。(一見無駄に思える、非効率な)さまざまな活動も、そういった関係づくりという側面もあるんです。
無駄や非効率をそのままにしていいというわけではありませんが、活動の目的は1つではないということです。
少しの努力、少しの「コスト」を払って。
自治会にしろPTAにしろ、「何も関わらない」のが、ある意味いちばん楽です。
「何か問題が起きたとしても、そのときは自分自身でなんとかする、なんとかできるからそれで構わない」という考え方も、確かにあるでしょう(私自身にも、覚えがあります)。
でも、ちょっとだけ面倒なことをやり、少しの労力という「コスト」を払うことによって、よくなる面もあるんじゃないかなと思うのです。
おまけ:フリーランスにとってのPTA・自治会のメリット。
余談です。
フリーランスは、「会社」という肩書がなく、何をやっているのか理解されにくいので、ヘタをすると信用が全くありません。
ですが。なり手のないPTAや自治会の役員をやり、しっかり役目をこなせば、絶大な信用が得られますよ。もちろん、おかしなことをしなければ、ですけどね。